年配の方々は誰でもご存知だと思いますが「2001年宇宙の旅」です。
僕は個人的に、この映画は今まで見た映画の中でベストテンの上位に入ります。
半世紀以上前に作られたとは思えないクオリティと圧倒的な演出の巧みさ、その世界観。今現在TVを通して見ても鳥肌が立ちます。
スタンリーキューブリックは半世紀も前に、何故、ここまでの発想が出来たのかつくづく謎です。
時代の先取りをるすセンスと言い、普遍的な映像美。
その後の映画史に与えた影響。どれを取っても比較出来る規模の映画が見当たりません。
SWとはスターウォーズの事
影響を与えたと言えば、スターウォーズもそうかもしれませんが、その中身は全然違うと思います。SWは老若男女、その全てに網羅して影響を与えたと思うのです。言うなれば浅く広く満遍なくとでも言えば良いのでしょうか?
それに対して、「2001年宇宙の旅」は、もっとピンポイントだと思います。
もっとマニアックで、敢えて言えばインテリ層に対して多大な影響を与えていると思うのです。
深く狭くピンポイントに影響を与えていると思うのです。SWとは非常に対照的です。
世間一般では「2001年宇宙の旅」も、スターウォーズもSF映画として一括りの分野のしてしまってますが、厳密に言うと、SWはスペース・オペラというジャンルに属します。
スペース・オペラとはSFとファンタジーの中間くらいに位置するジャンルだと思って頂ければ良いかもしれません。
「2001年宇宙の旅」が一番影響を与えた思うのは、その後の映画製作そのものだと思います。
映画歴史そのものが、「2001年宇宙の旅」より前と「2001年宇宙の旅」より前で結構変わっているのです。
特に、SF映画に至っては、カメラの配置や角度など、手法そのものが全く変わってしまったと言っても過言ではありません。
2001年が公開される前にも「禁断の惑星」と言うSF映画の傑作がありますが、その映画ではまだまだ宇宙を飛び回るシーンはチャチで見るに堪えません。
同時期公開されたゴジラの方が映像としてのインパクトは大きかった事でしょう。
どちらかと言うと「禁断の惑星」で凄かったのはアニメと実写の合成のシーンなのです。
2001年はスターウォーズにも、もれなくその影響が見られます。
特にプラモデルでは無くカメラの方が動いて浮遊感を表現する技法は、2001年から始まりスターウォーズ経てより洗練されて行った感じがあります。
CGが特撮の主流を占めるまでは、完全にこの技法がSF映画の中心であったと思います。
さて、そんなエポックメイキングな映画でもある「2001年宇宙の旅」
公開当時はそんな大ヒットとはなりませんでした。
映像として革新的だったのですが、演出も革新的過ぎた為、当時一般大衆がすぐ受け入れる土壌ではなかったのではないかと思います。
「2001年宇宙の旅」は演出面だけで見ても、とてもユニークで斬新なのです。
普通の映画のようにストーリー性や場面展開などは一切考慮されず、とにかく芸術性に特化した映像ドキュメンタリーとして仕上げてあります。
また、画面の長回しが多く、BGMもクラシックばかりなので、映画を理解できない人間が見ると確実に睡魔に襲われます。
普通のなら盛り上げるべき重要なシーンでさえBGMも流さず、人間の吐息だけが流れているだけだったりします。
それほどに拘りが強く、見る人に全く媚びない独自の世界観だけに拘った作り方がなされています。
「2001年宇宙の旅」が評価されたのは公開後、何年も経ってからであって、まさにインテリ層からの口コミが発端でした。
SF映画に留まらない影響!
「2001年宇宙の旅」の旅が映画に与えた影響は、もちろんSF映画は言うに及ばずホラー映画でもその片鱗が多々見受けられます。先ほども言ったように、2001年ではヒトの呼吸を巧みに演出として使ってます。
それによって緊張感とか臨場感を煽っている訳ですが、それの手法はホラー映画やスリラー映画で同じみの演出ですが、そのルーツがSF映画にあったのは意外かもしれません。
公開当時はその演出が理解できず睡魔に襲われる人が多発したんですけどねww
その後、キューブリックは「シャイニング」と言うホラー映画の傑作も生み出していますので、演出志向は綱っているのだなぁ、と感じます。
2001年は名作ですから、TVでも劇場でも、色んな場所でリバイバル上映されていますが、未だに退屈するとか、意味が分からない、と感想を言う人が居ます。
そういうのが格好いいとでも思っているのでしょうか?w
だったら見なきゃいいんじゃん!とか思いますよね。
そもそもそういう低能でアホな奴には理解が出来ない映画なんですよ。
こういう映画はIQが低い人間には楽しめませんよ。面白くないとか豪語している人間は自分がIQが低い事を公言しているのにも気付かないんですね。
まるでネトウヨみたいです(笑)
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