企画で勝負のテレビ東京!

TV局のコンプライアンスが上場を期に余計厳しくなって、予算も削られる中、各局の番組作りはアイディア勝負の様相を呈し来ています。

そんな中で一局だけ気を吐くキー局。それがTV東京だと思うんです。


視聴率競争でフジTVが抜かれてしまうのも時間の問題でしょう。

振り向けばテレビ東京

元々、キー局同士で横並びの番組構成に成り勝ちな日本のTV業界に於いて、過ねてより独自路線を突っ走ってTV東京が、業界全体が斜陽になるこの時期にエンジンが掛かって来た感じがあります。

テレビ東京は開局時から全くの個性的なラインナップで、それを企業理念とでもしているのでしょう。

そして、近年では素人をフューチャーした番組で俄然勢いが付いているように思えます。

いまテレ東の看板プログラムと言えば

「youは何しに日本へ」と「家、ついて行ってイイですか?」の二つです。


これは二つとも素人が主役の番組ですが、素人番組ばかりが当たっているのは決して偶然ではないでしょう。

コンプライアンスと予算が厳しいTV業界にあって素人に特化するのは一つの解決策ではあります。

何せ素人を使えばオリジナリティも出せますし、予算もかかりません。企画が上手く行けば一石二鳥と言えます。

でも素人が相手と言う事は台本みたいな物がない訳で、出たとこ勝負な所もあり、取れ高が結構、運に左右される部分も多い事でしょう。

相当の長回しと試行錯誤も伴っている訳で、現場の労力はかなり大変であろう事が想像出来ます。


そして同じ素人とは言え、両番組はその対象が全く違います。

片や深夜を徘徊する一般人、片やインバウンドの外国人。この両極端な視点に立った番組作りが両方とも上手く行くと言う事は、これからは素人がメディアは引っ張る時代なのかも知れません。


外国人に取材対象を絞ると言うのはオリンピックを前にして絶妙なタイミングとも言えます。

キー局の横並び体質

何故日本の大手キー局は番組の中身や放送する時間帯まで何時も横並びなのか、ちょっと不思議です。

逆に、テレビ東京は頑なまでに全く違う番組構成なのか、それはそれで不思議です。

全てのテレビ局は新聞社にぶら下がった存在であるのは同じ事なんですけどね。

一昔前までテレビ東京は深夜のエロ番組とアニメで保っていた感じの局でしたが、コンプライアンスが厳しい中、この二つを切り捨てて良く復活したものだとは思います。

ネットとの生き残り戦略

ところで、素人と言うのはネットとの相性が非常にいいんですよね。

ネットでの配信の殆どはニコ生やyoutuberのように、素人が主催しています。プロと素人の厳密は区別には色々と議論の余地はありますが、ここではざっくりと素人と括りましょう。


発信側が素人ばかりであれば、視聴者と言うか、リスナー側もそのスタンスに慣れている訳で、何も高額な芸能人を使わなくても視聴者は寄って来るのです。

素人を上手く使った番組作りと言うのはネットとTVの融合という意味で一つの回答を見せてくれるかもしれません!
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