IT関係の記事を見ていると、まるでこの4社で世の中を支配しているかの如く大袈裟な論調が目立ちますが、それが大袈裟な表現ではあってもネットの世界ではガリバーであることは間違いありません。
でも、ネットの世界は秒進分歩。その勢力図は目まぐるしく入れ替わるので、この4社が何時までも隆盛を極めるかどうかは甚だ疑問です。
日本でのSNS史
かってmixiと言うSNSが国内では無敵の存在に見えた時期がありました。他社の介入を許す雰囲気では無かったのです。
しかし、経営者はある大胆な決断をします。それは招待制と足あと機能の廃止。
当時この二つはmixiの看板システムで、まさに大鉈を振るったのです。
mixi運営は、まず先に招待制を廃止しました。そしてその際には会員数にそれほど影響が出ませんでした。
その結果を受けて、システムを大きく改変しても運営上大きな影響は出ないだろう、と当時mixi経営者は考えたのです。
それからの、足あと機能廃止。その際には、事前に告知も行われました。
しかしこれには会員からの反発が物凄く、一時は廃止を凍結するのではと思われたかくらいの勢いでした。
にもかかわらず、結局は廃止が強行され、会員から更なる反発を買う結果となりました。
あれほど隆盛を極めたmixiは、あっという間に凋落したのです。
その影響で、日本のSNS市場はすっかりfacebook席捲されてしまいます。あなたはFBのユーザですか?(笑)
もしmixiが足あと機能を止めて無ければ、日本でのfacebookは限定的な物に過ぎなかったでしょう。
これは一つの例ですが、圧倒的なシェアを誇っていても、ちょっとした切っ掛けで凋落してしまう…。
これがネットの世界なのです。
予測してみると…
GAFAにおいても、その経営基盤が決して盤石とは言えない企業は存在します。GAFA、それはグーグルであり、アマゾンだったりするのですが、この中で一番最初に凋落するのはどこでしょうか?
ちょっと考えると浮かんできませんか?
そうです。それは間違いなくアップルですね。
これはすぐに分かります。
アップルの隆盛を支えている大きな売上、その殆どがIphonの販売に依存している状態です。
ところが現在、このIphon、スマホの機種別売上で世界シェアの3番目にまでに落ち込んでいます。
日本市場でのIphoneの人気は相変わらずですが、世界全体で見ると下降線を辿っているのです。
この構造をOSのシェア争いとして考えれ判り易いです。iOSとandroidとでは、もう、勝負が付いています。iOSは多分androidの6分の1のシェアしかありません。
今後その差はどんどん開いて行くでしょう。
これはかってのDOS/VとMACの戦いに似ています。アップルと言う会社はOSとその入れ物を一式で売りたいと言う拘りが強いみたいで、これがアップルの強みでもあり、アキレス腱でもあります。
その手法は一時的に巨大な利益は生み出しますが、継続性はありません。
PCの時と同じ様に、スマホのシェアも段々と落ちています。やがては同じ道を辿ることになるでしょう。
ただ、アップルも同じ鉄を踏まない為に、エンタメや金融などにも進出して経営上のヘッジを行っています。
PCの時の様に、倒産の危機と言うことにはならないでしょうが、今の隆盛がそう長くは続くとは思えません。
緩やかに市場から退場していくのが一番シナリオとして考えられます。
次に凋落しそうな会社、
続いて危なそうなのは、恐らくfacebook。
触れ込みでは22億人の会員が居るという事になっていますが、これはあくまでも自称であり、客観的にはどこまで本当であるか分かりません。
本人登録が原則とは言え、実際には複数アカウントが横行しており、幽霊会員も相当数居ます。
SNSで本当に大事なのは、形式的な会員数ではなく、稼働人数や、稼働率です。
それについてfacebookは公表してませんが、完全にピークアウトしていると思われます。現在のFBは稼働率が減少するフェーズに突入している可能性が高いのです。
日増しに会員規約が厳しくなり、冤罪凍結や誤凍結も頻発しているので会員の反発も多く、使わなくなる人が多いのです。
そういう人は脱会ではなく幽霊会員化するので、表の数字としては現れません。
しかし、こういうケースも明らかに脱会者な訳です。稼働率には深刻な影響を与えます。
そして、皆さんもご存知な会員情報の流出事件。これはかなり致命的です。facebookの国際的信用は地に落ちています。
はたして回復できるのでしょうか?
こう考えると、facebookとアップルの株に付いては、長く持ち続ける物であありませんね
(笑)
逆に脱落しない会社は?
グーグルとアマゾンは経営的に見てかなり盤石です。この2社はネット社会のインフラを完全に抑えていて、例えるなら自由化以前の電力会社みたいな物です。
ライバルが居ない上に、インフラそのものは無くなることがありません。
この2社に関しては、ハッキリ言って100年後であっても巨大企業であり続ける可能性がありますね。
リスクとして考えられるのは、ファーウェイのように政治的に叩かれる事です。こればかりは予測のしようがありません。
売上的なリスクは少ないように思えます。
以上、勝手な個人的な思惑でした。。。
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