このハリウッド版のゴジラ。一作目を見た方が何人居るか分かりませんが、世界では500億を超えるスマッシュヒットとなりました。
日本では少し話題に登ったくらいであまりヒットはしなかったハリウッド版ゴジラですが、私個人は非常に感銘を受けた作品でした。
その後に作られた東宝による本家のゴジラにも良い刺激を与え、原点回帰のコンセプトで作られた庵野版ゴジラが大ヒット作品となったのは記憶に新しいところです。
ゴジラはトラブルメーカー!?
さて、このゴジラと言う作品。有名なキラーコンテンツの如きイメージがあるかも知れませんが、実は黒歴史の連続です。原作レイプが一番激しいシリーズと言っていいかも知れません。基本的にゴジラの初期コンセプトは災害をもたらす存在として描かれています。放射能が生み出したモンスターというのが基本設計なのです。
本来ならば悪の存在である筈のゴジラ。1956年の最初の作品はそうした体で老若男女を問わず大ヒットしました。
当時一番ヒットした「七人の侍」とそんなに客層が変わらなかった筈です。
しかしながら、制作した東宝は子供受けに部分だけに異様に拘った為、その後シリーズ化されたゴジラは段々と幼児向けに傾斜して行き、とうとう正義へと変遷してしまいました。
皆さんご存知でしょうが、ミニラやエビラが出てくる頃には大人の映画が見れる映画ではなくなっていました。
ゴジラがシェー!までやった時にはこっちがひっくり返りました。ルアルタイムではありませんけど(笑)
とにかく70年代のゴジラ映画は作品として粗悪品ばかりです。とても鑑賞に耐えられません。
ですから、その辺りでは興行も低迷していた筈で、ゴジラシリーズは一旦打ち切りになりました。
そして、80年代に入り原点回帰で第一期のリメイク作品が作られ一旦息を吹き返すのですが、その後は正義の味方となり、この道はいつか来たと、同じ道を歩み、そして幼児向けシリーズになり二度目の打ち切り…┐(´д`)┌ヤレヤレ
ゴジラの歴史は原作レイプと原点回帰の繰り返しだったのです。もう、れっきとした黒歴史の固まりなのです。
そして、ハリウッド映画も今回が最初ではありません。
90年代の最後に一度映画化されました。その時のゴジラは全くの重量感がないゴジラで、どちらかと言うとジュラシックパークみたいな作品でしたが、多分誰も知りませんよね(笑)
これが最大の黒歴史かもしれません(´;ω;`)
最後の正直になるのか!?
そして時は流れ、打ち切りになっていたゴジラはハリウッド映画から再スタートとなった訳ですが、このハリウッド版。事前の予想を裏切って非常に出来の良い作品でした。正直言って誰も期待していなかったのです。
それはそうです。これだけ原作レイプが激しくて、黒歴史を繰り返していれば、誰でも「またかよ・・・」って思います。
本当にいい意味で裏切ってくれました。
ゴジラと言う存在が、災害でもなく、正義に味方でもなく、人類の敵でもなく、いい感じのスタンスで描かれていたのです。原点回帰という訳でも無かったです。
当然子供向けと言うよりも、全年齢向けで鑑賞に耐えうる大作感充分のストーリーも練り上げられた重厚な作品として仕上がっていました。
監督は生粋のゴジラファンだそうで、オタク魂全開で独自のゴジラ世界観を作り上げたたかったのだそうです。
ここまで興奮させてくれたハリウッド版ですから、2作目ともなればそりゃもう期待してしまいます。
KING OF MONSTARと言う副題が付いている位ですから、キングギドラたラドン、モスラまで、ヒーロー怪獣大集合のようです。
これはもう、期待以外に何も出て来ません。いまから楽しみです(笑)
ただ一つ懸念材料があるとしたら、更に三作目では、キングコングまで出てくるそうです。
それはちょっとヤリ過ぎののような気がします(´;ω;`)
日本版のゴジラでもキングコングが出てきている物がありますが、
出来栄えとか、その後どうゆう黒歴史になったか…、もう、申しますまいm(_ _)m
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