そして、大晦日、NHKの紅白の裏では民放各局が凌ぎを削って特番攻勢が激烈を極めますよね。
お笑いから歌番組、格闘からアニメ、クイズ番組…、民放は多彩なジャンルでNHKの牙城を崩そうと必死です。
んで、その中でも特に目を引いたのは天心対メイ・ウェザーのマッチでした。
これは非公式な物でエキジビジョンマッチでしかないのですが、メイ・ウェザーが来日するだけでも相当なイベントではあります。
仕組まれた茶番?
RIZINは毎年行われる変則格闘技イベントですが、今年のカードは一番奇をてらった物となりました。そもそも那須川天心はキックボクシングの選手。すなわち立ち技の選手。ハッキリ言うと足技が得意な選手でボクシングはそんな専門ではありません。
片やメイ・ウェザー。ボクシングの頂点に立つ選手で5階級制覇の元チャンピオンです。
これだけでも格の違いが有り過ぎるのに、そのルールはボクシングルールで足技は完全NGが条件でした。
これでは那須川が勝つ可能性は初めから殆ど無いのは明白で、とても試合と呼べる物ではありませんでした。
完全ボクシングルールで戦うのであれば、例え無敵の天心であっても、圧倒的に不利であるとしか言いようがありません。
相手がバンタム級の東洋タイトル選手レベルでも勝てたかどうか分かりません。
その位に不利だったのです。
ましてや、メイ・ウェザー、彼は歴代のボクシングチャンプ中でも別格の存在です。
このマッチメイク自体に見世物興行的な胡散臭さしか感じません。
テキ屋の興行
田舎の神社に行くと、中規模以上のお社では毎年例大祭が行われたりしますが、行ったことありますか?大きな神社にともなると参道も長く、そこには無数の出店が並びます。そして中にはお化け屋敷や見世物小屋まで出す出店屋あありますが、その見せ物小屋っていうのは怪しさ満点です。
今回のRIZINはその見せ物小屋的なノリで企画された感じが拭えません。
那須川天心はメイ・ウェザーの噛ませ犬に使われた感じしか伝わって来ないです。
あの赤子の手を撚るかの如き茶番な試合は、かってのミッキーロークの猫パンチの如き見世物要素しか見当たりません。
懸命なマネージャーが居れば、天心サイドで断っておくべき案件であったかも知れません。
とは言っても、もう、やってしまって事だからどうしようもありませんが、天心選手は悔しかったであろうし、メイ・ウェザーは茶番試合をやって名誉が傷つき、誰も得しない結果となりました。
かって、アリVS猪木と言う、似たような異種対戦が行われましたが、彼らはお互いの互角の条件で戦ったため、晩節を汚すこと無く、試合そのものは伝説となりました。
名試合にはそれをちゃんと仕切れる名プロデューサーが必須なのかもしれません。
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