近代になって医学も発達し、先進諸国の中では寿命が80年を超えている国も少なくありません。
マスコミなどでも「人生100年世代」と言って、将来的に更なる伸びるであろう人の寿命を見越した人生設計を盛んに訴求している場面を見掛けます。
しかしながら、種としての人類を見た場合、その寿命はサルだった頃の指標を使いますから、まぁ、せいぜい40~50年前後ではないかと言われています。
生物学から見た寿命
本当の寿命と言うのはテロメアの差によって決まるもので、これ自体は現代の医学を持ってしても動かすことは出来ません。テロメアは細胞の分裂回数を支配しています。
ちなみにその回数は犬やネコで15~16回で、自ずとそれで寿命は15年前後になってしまうといった具合です。長生きしても20年が上限でしょう。
それが、人間ともなると60回なので寿命は長くなります。
普通に生きていれば80~90歳前後が寿命らしく、限界でも123歳前後とされています。もちろん実際は判りませんけど。。。
犬猫と比べたりすると人間は非常に長く感じますが、霊長類全体で見て長い方かと言うとどうなんでしょうか?
カバ 40年
ゾウ 80年
マッコウクジラ 70年
シロナガス鯨 90年
人間は体が小さくてもクジラくらいは長生きするので、それはそれで哺乳類として見ると長い方であると言えるでしょう。
でもこれを動物全体に広げると人間は決して長い方と言えません。
爬虫類が一番長生き?
爬虫類や魚類には結構長生きの動物も居ます。カメやカイの仲間には100年。200年と言うのがザラです。そしてサメの中にはオンデンザメという言うのも居ます。
これはまだ生体がまだよく判っていませんが、200年や300年は普通に生きていると言います。
この種の生き物は動き非常に遅くて代謝が少ないので長生きをすると言われていますが、長寿な個体ほど体が大きくなると言う特徴を持っています。
オンデンザメ、大きいものは6メートルほどにもなり、それだとほぼ天敵は居ないでしょう。
捕まえる可能性がある動物は人間くらいの物です。
でもオンデンザメでさえそれだけ生きるのであれば、人間はもっと長生きするべきだと思いませんか。
これだけ生死について考える動物は他には居ません。
サメや貝が、200年も生きるのであれば人間は1000年くらい寿命がないと割が合わんでしょ!(笑)
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