岡村孝子が見舞われた急性白血病は本当に怖い病気である理由。

その昔、まさしく昭和時代。白血病というのは不治の病の代名詞的な病気で、完治不能。必ず死に至る病でした。

小説や映画にも須らく登場し、ヒロイン蝕む悲劇の素材としても良く引用されていた病気だったのです。

ヒロイン蝕む悲劇

しかしながら、医学も進歩した21世紀のいま。白血病は決して不治の病では無くなっています。

芸能人の方々でも渡辺謙を始め、無事生還して完治した方も多いのが現状。白血病は癌の一種ではありますが、決して恐れる一方の病気とまでは言えなくなっているのです。

ところが、今回岡村孝子さんが突然背負ってしまった「急性」の白血病。

これはちょっと厄介です。

「慢性」の白血病と急性白血病の間には全く違う横顔があったりするのです。

遺伝とは無関係?

急性の白血病。これにはまず遺伝性がありません。

一般的に癌と呼ばれる病気には親や兄弟の遺伝子と強い相関関係があったりするものですが、白血病の場合そうではないのです。ですから事前の予測が不可能。

ホントに急性で発現したりもするのです。

普通、病気と言えば事前に予防することが出来ます。出来るものが多いです。

健康

癌であれば、味噌汁などの制癌効果が期待出来る食事を取るとか、風邪ならば野菜を食べて運動をし、健康に留意するとか。そうすれば回避出来るのです。

しかしながら急性の白血病の場合、健康だから掛かり難い、逆に不健康だから掛かり易い、とはなりません。(あっても数%程度の差だと言われています)

言ってみれば事故みたいなもの。

この病気だけは本当に誰にでも等しく発現の可能性があるのです。

対策なし!

ハッキリ言って、こうすれば急性白血病のリスクが減ると言う具体的な対策はありません。そしてそれは突然やって来るのです。

ここが一番怖いところ。

白血病の原因はDNAの複製エラーの積み重ねだと言われています。言ってみれば遺伝子の印刷ミス。

これはモニタリングが出来ません。何処で発生して何処に溜まって何処に存在するか、全く判らないのです。

DNA

でも、これがある程度溜まってしまうと発現すると言われています。

唯一判っている事は、エラーの積み重ねですから年齢を重ねるほどに発病リスクが増えるだろうと言うこと。

ですが、池江璃花子選手(18)のケースもありますので、若いから安全という事でもありません。

そしてそのプロセスやアウトプットには様々なケースがあり、その違いで急性であったり慢性であったり、骨髄性であったり、リンパ性であったり、…と分かれるのです。

残念ながらそれが現実です。

発病するかしないかは「運」です。

回避策が確立していない現状ではそうとしか言えません。

発覚後が大事!

具体的な予防策を講じる事が出来ない急性の白血病。

この病気で大事なの早期発見、この一言に尽きるようです。

早期発見であれば確実に完治は可能です。この辺は一般の癌と同じなのです。

突発性とは言え、血液の病気ですから早期発見は全然可能な疾病です。簡単な血液検査さえすれば何らかの前兆は出ているのです。

とは言え事前の外的症状は普通の貧血に近いので、それだけで白血病を見抜く不可能です。

つまり予防する方法があるとすれば、マメな血液検査、それしかありません。毎月受けるくらいが一番確実であると言われています。

血液検査

岡村孝子さんの場合も、貧血だと思ったけれど大事を取って病院で検査をしたら、その日に発見した、との事です。

もし血液検査をマメに受ける手段がないのであれば献血と言う手もあります。

献血行為にはもれなく無料で血液検査が施され、結果はちゃんと通知されます。55歳以下であれば、そういった方法もあるのです。

白血病を避けたいのであれば、面倒臭がらずに、やるべきことをやっておいた方が良いのではないでしょうか?
調整中

0 件のコメント :

コメントを投稿