個人独裁ですから、金正恩個人のパーソナリティがそのまま外交手段の一部になっています。
それを瀬戸際外交などと表現するマスコミもありますが、実際のところ苦し紛れの行動がそう写っているに過ぎません。
そこに強かな戦略などは鼻っからないのです。
北朝鮮の官僚は国際的な感覚を持ち合わせていませんし、国際的な倫理観や価値観などは発想にすらありません。
北朝鮮は無能のかまってちゃん。
そう考えれば、瀬戸際外交と呼ばれるミサイル発射の理由に深い戦略などがない事がよく分かります。
変に裏読みなどせずに、北朝鮮の外交は思い付きの素人感覚で行われていると素直に見つめれば全て簡単に説明がついてしまうのです。
小型の短距離ミサイルが打ち上げられたらしい
2月に米朝会談が行われ、結果決裂となり会議は破断してしまいました。それからの北朝鮮の動きは全くのかまってちゃん外交に後戻りしてしまってます。
それはアメリカの気を引く為だけの動きのみ。それも駄々っ子レベルの素人外交の連続。
ロシアから誘いを受ければノコノコと出掛けて行き、横目でアメリカの反応をちらちら見ながら親密ぶりをアピール、とでも思っていたのでしょう。
しかしながら、プーチンの態度は非常にビジネスライクで全くの肩透かしを食らった格好。
国際的に恥を書いた正恩は怒り心頭だったことでしょう。観光の予定をキャンセルしてさっさと帰ってしまいました(笑)
そして、数日大人しくしていたと思ったら、今回のミサイル発射です。
何でもいいからアメリカを振り向かせたくて仕方が無いようです。そして打ち上げたのは短距離ミサイル。
流石に長距離ミサイルを打ち上げたりすれば、全てがご破産になってしまうのでそこまではやりません。
あくまでも目的はアメリカの注意を引くこと、それだけですから、行き過ぎた事は鼻からやる筈はないのです。
いま北朝鮮が見ているのはアメリカだけ。
日本や韓国はアメリカのおまけみたいなものですから、そもそも眼中にありません。
そして、中国やロシアはアメリカと駆け引きする為のコマくらいにしか思っていません。それが金正恩の思惑であり、恐らく全てです。
彼は単純に親米国になって、アメリカと自国を行ったり来たりしたいだけです。そしてハリウッド辺りをうろつきたいのです。
正恩がハリウッドオタクなのは有名な話です。
次の米朝会談は?
米朝会談はトランプが大統領の間はしつこく繰り返されるでしょう。そして、トランプが大統領の間にしかチャンスはないと正恩は思っている筈です。そしてトランプは平壌にトランプタワーを作りたいと思っています。
この辺の二人の思惑は一致しているんですが、もちろん外交はTOPの思惑だけでは動いてくれません。それは独裁国家であっても同じです。
つまり、米朝会談が今後どういう展開を迎えるかは不確定要素が多すぎて予測不能というのが識者の共通した意見のようです。
でも、それがどう動こうが、日本は専ら傍観者でしかなく、ただ観察しいるだけです。それ以上の事は何も出来ません。
それよりも何よりも、いま日本にとっての最大の外交問題相手国は北朝鮮ではないのです。
今や韓国の方が問題児!
いま、日本にとっての最大の訝しい国家は北ではなく南です。少なくとも去年までは北朝鮮が最大の仮想敵国でした。それは拉致問題そして、それより大きい核・ミサイルなどの軍事問題が原因だったのは誰もが知るところです。
ところが、韓国と北朝鮮が急接近すると、韓国がいきなり日本に対して敵意を剥き出しにするようになって来ました。
ムン・ジェインは以前から反日である事が囁かれていましたが、この期に及んでいよいよ馬脚を表した感じです。
中韓の歴代政権は支持率が低迷すると、すぐに反日感情を煽って国民の注意を反らす傾向があると以前書いたことがありますが、正にそれです。
レーダー照射事件に端を発した日韓の外交的な亀裂は徴用工問題と絡まり日増しに大きくなっています。
表向きは静観を決め込んでいる韓国大統領府ですが、裏で糸を引いているのは明らか。
ここで日本政府が弱腰な態度のままならば今後更なる増長を許すのは必至でしょう。
今すぐにでもソウルに居る外交官を全て引き上げるなどのハッキリとした意思表示を示さないと行けません。ちんたらしていると逆に問題の解決を遠のかせるばかりです。
少なくとも民間レベルでは日韓関係に大きな摩擦や凝りはありません。
断固たる対応を続けるべき…
今回の亀裂は一部の政府関係者と旧世代の老人たちによる仕組まれたネガティブキャンペーンです。恐らく文政権が倒れれば、自然解消する見込みが大きいです。
いま韓国の世論は全く反日に傾倒はしていません。日韓の外交問題が民間レベルに悪影響を及ぼしても、決して文政権の支持率上昇には繋がらないのです。
日本政府が断固とした外交姿勢を見せ続ければ、寧ろ支持率低下に拍車を掛ける可能性が高いです。
つまり、日本が怯むこと無く外交的に強気な対応を続ければ、勝手に文政権は倒れ、緊張関係は自然と解消されるという事です。
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