忖度だらけのTV報道。ゴーン逮捕の裏側。

ゴーン氏が逮捕されました。連日TVではその報道ばかりです。ニュース番組からバラエティ番組まで、この報道一色ですね。


TVでは容疑者、容疑者とゴーン氏の一連の報道はまるで悪者扱いです。

ハシゴ外し!

持ち上げるだけ持ち上げて、あとからハシゴを外すのはマスコミの本当に悪い所。手の平返しも甚だしい。


今見るニュースは、ゴーン氏がどれだけあ悪どい事を影でして来たかと言う内容ばかりです。もう、鬼の首を取っったかの如く、悪者扱いです。

確かに私的流用はしたのかも知れないけれども、大企業の役員クラスならば、グレーな範囲で多かれ少なかれやっている様な事ばかり。

税金を私的に流用した官僚や政治家ならば幾ら叩いても社会正義ですから全く構わないでしょうが、これは民間機企業でも内部でも話。単なるお家騒動です。

言わば世間の一般人が知ったこっちゃありません。

そうであるにもかかわらず、政治家のスキャンダルの如き大騒ぎ。

どうしても、ゴーン氏を悪党にしなければならない事情があるとしか思えません。かなり大きい政治的な意図が見え隠れします。

恣意的報道

日産が被害者でゴーン氏がシロアリだったと言う構図にしなければ都合が悪いのでしょう。そういう人間達が組織的に結託しているとしか思えません。

この事件はサラリーマン社長がオーナー社長の振る舞いをして捕まったと言う簡単な構図では終われないようです。

かっての三越事件レベルの騒動ではないです。

コストカッターと呼ばれたゴーン氏。その20年の社歴に於いて豪腕を奮って大胆なリストラも行なって来た背景もありますから、社内的には恨みも買っていたでしょう。

ゴーン氏を刺そうと画策した陰謀は今までも多々存在していた筈です。

にもかかわらず今回、何故こうやって足元から救われてしまったのか?

様々な事が考えられますが、これは単なる背任事件とかでは無く、明らかにクーデターであると言う事です。

クーデターそのもの

日産側はしきりにクーデター説を否定しますし、TVでも日産の息が掛かっている文化人はクーデターには当たらないと解説していますが全て詭弁です。

ゴーン氏を指した首謀者からすれば、クーデター扱いされると、日産が被疑者でゴーン氏が悪党と言うシナリオが崩れますから、何が何でもクーデター違うと言い張るでしょうww

でもこれは明らかにクーデターです。でもかなり覚悟を決めたクーデターとは言えるかも知れません。

普通、クーデター起こすのは反対勢力があって、次の政権を狙う黒幕が居たりするのですが、今回、日産で起こったクーデターは肉を切らせて骨を断つ覚悟で行われた物に見えます。

自爆覚悟のクーデター

ゴーン氏が持っていた権力は、もう、サラリーマン社長の権限を超えて、オーナーや創業者のそれに近い立場であったと考えられます。

そういう立場の人間を内部の者が刺すには、相当な返り血を想定しなければなりません。

暗殺さえも選択肢に有って事でしょう。でも、これではゴーン氏が殉教者扱いになってしまい、悪者に出来ませんから方法として適当ではありません。

正しく刺し違える覚悟で内部告発と言う形でクーデターに及んだもの考えられます。


その功績に免じて日産の経営陣は今まで黙認していたあろうゴーン氏の背任や横領を、何故この後に及んで告発したのか?

恐らく告発しようと思えば、何時でも可能なようにアイドリングをしていたのでしょうけども、それには刺し違える勇気が必要だったと思われます。

では日産の日本側経営陣を、刺し違えてまでクーデターを起こす気にさせたのは一体何だったのでしょう?

差し違える覚悟とは?

いま一番、巷で囁かれている動機が、ゴーン氏の心変わりだと言われていますね。

それは日産とルノーの合併。最初は断っていた合併案をを仏政府からの圧力に屈する形でゴーン氏飲んだ時から雲行きが変わったとの報道が多いです。

日産経営陣にとってルノーに飲み込まれての合併なんぞ到底飲める筈がありません。

これが本当ならば、ゴーン氏は完全に政治的に利用されて失脚したと言えそうです。

本音ではゴーン氏自体も望んでいなかった日産とルノーの合併話。しかし現役職の続投を条件に仏政府ゴリ押しを呑んだが為に、それが引き金となって失脚するとは何とも皮肉です。


逮捕され容疑者にまでなり果ててしまいました。まさに地位に対する執着が生んだ悲劇と言えるでしょう。

コストカッターとして恨みを買っていたので身奇麗にしていないと何時でもブーメランな状況にはいた訳です。



でも、慢心と執着が心を曇らせてしまっていたのでしょう。

最後には政治的な捨て石にされてしまいました。あれだけの華やかな業績を上げた人物が何とも哀れな最後です。

一方フランスでは?

そして、今、フランス国内では、ゴーン氏に対する擁護論が多いと聞きます。

何故なら東京地検と日産の幹部が司法取引を通じて陰謀を巡らせたという謀略論が仏では根強く、クーデターに対する反発があるのだそうです。

ゴーン氏が背任を行なった事は事実なのですが、謀略行為の方が仏国民にはアンフェアに映っているのでしょう。

今後ゴーン氏サイドも法廷闘争を激化させて行く筈です。

裁判が始まれば、日産の被害者ヅラもすぐに化けの皮が剥がれます。幾ら司法取引を行なったとはいえ、告発した側の日産幹部からも刑事処分を受ける人間が少なからず出て来るでしょう。

当事者だけでは終わらない…

日産もルノーも世界的なグローバル企業であり、国家を代表する大企業です。当然ながらこの2社間の争いでは終わりません。最早外交問題です。

日本政府とマクロン政権の政治的駆け引きも、今後活発化し行く事でしょう。

ここまで話が大きくなると世論と言うのがキーワードになって来ます。日産が被害者でゴーン氏が悪党という構図がここで生きて来ます。

現在は絶賛洗脳報道中!と言ったところでしょうか?w

世論の後押しがあってこそ、日本政府も本腰を入れてくれるという物です。少なくともクーデターを起こした側は、そういう計算の元に告発したフシがあります。

世論をなるだけ味方に付けるのも日産幹部陣のクーデター戦略の中には盛り込まれていたでしょう。外交問題くらいに発展するのは不可避だと考えていた物と思われます。

出生が違って国までが違う大企業同士が合併する為には相当な根回しが必要でしょうが、ルノーと日産においては主従逆転と言うお家事情もあり、まぁ、客観的に見ても不可能っぽいですけどね(笑)

人権問題にでもなれば結果オーライ!

日本とフランスの逮捕後の状況は制度的に随分違うようです。

フランスは人権先進国ですから、逮捕されていても取り調べに弁護士の同席も認められますし、接見も柔軟に出来ます。

そもそも代用監獄なんて物はありません。人権に対する配慮がシステムとして確率しています。

ゴーン氏、国籍がフランスですから、フランス感覚で処遇される…という事は一切なく、フランス側からすれば「不当勾留」と言う状態が暫く続くものと考えられます。

外圧こそが日本にプラス

これでフランスの世論に日が付いて、日本に対して保釈圧力が外交的に掛かってくれば、それはそれで少し面白いかも知れません。

この現象によって、日本がどれだけ人権に対する配慮が少ないか国際世論が盛り上げってくれれば、これは歓迎すげき出来事です。


人権後進国と言うレッテルが日本に突き付けられれば、政治も動くかも知れないですし、代用監獄制度や取り調べの可視化に進展が見られるかも知れません。

そう考えると、ゴーン氏の不当勾留にはどんどんフランス政府から外圧を掛けて頂きたい物です!
調整中

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