真の悪などない!

勧善懲悪と言う言葉あります。

ドラマでも映画でも、絶対的な悪者が出て来て、ヒールが散々悪の限りを尽くし、最後に成敗されるシナリオ展開。それは見ている分にはスッキリして気持ちが良い物です。


でも現実の世界に勧善懲悪はありません。

悪というのは絶対的な価値観ではなく相対的な価値観である以上、スッキリとした展開はありえないのです。

現実の世界で…

完全な悪もありませんし、完全な善と言う物も、もちろんありません。

赤穂浪士などは往々にして吉良側を悪党として描く舞台や映画が多いですが、現実の歴史において吉良上野介が悪徳大名であった等という歴史的書物はありません。


逆に地元の殖産にも寄与した名君であった事は有名な話です。

こう考えると、現実の世界に悪の概念を持ってくる思想は相当に怪しい事であると分かります。

悪とは、立ち場よって様々に変わる相対的な物でしか無い筈なのに、絶対的な悪を説く宗教などは、もう、相当に怪しさ満点なのです。

悪と言う概念を利用する悪

宗教が民衆を懐柔する時に良く使わる手が悪の概念の絶対化です。

絶対的な悪、絶対的な敵を作って、価値観をシンプルにして人を騙すのです。

これはカルト宗教などで良く行われ、オウムが利用していた手口でもあります。悪の象徴は時に自衛隊であり、裁判官であり、オウムに抗するもの全てでした。


その挙げ句が政府の転覆を狙ったテロだった訳ですが、東大とか京大卒の高学歴信者が居た割には何ともマヌケな最後でしたねw

聞いた話ではサウジアラビアには宗教警察と言うのが通常の警察とは別にあって、コーランの戒律をちゃんと守っているか監視しているのだそう。そしてその元締めを勧善懲悪委員会と言うのだそうです。

名前からしてカルト色プンプンで怪しさしかありません。

ナチもカルトだった。

悪の概念の悪用。シャレではありませんが、カルト宗教などで良く使われるこのロジック。それが為政者と結びつくのが特に最悪であることは歴史が証明しています。

典型的な例はナチやファシストなどがそうですが、メディアを通じて、統率者を絶対的な正義とし、それ以外を悪とするのです。


そのロジックにより民族単位の優劣が決め付けられ、その果は浄化という名の虐殺です。

中国の古語には中庸の重要性を説く格言が数多存在します。

悪や善を絶対視する事はその行為自体が悪であると言えます。それこそが悪魔のロジックであり、独裁者が行なって来たマインドコントロールの典型的な手法なのです。

政治家であれ、宗教であれ、敵を作り、特定の誰を神様の如く、絶対的に正しいとか善の存在に祭り上げている組織は疑って掛かるのが大正解です。

信じさせて支配するのが奴らやり口なのです。


いきなり訪ねて来る宗教勧誘はそんなんばっかですよね。信じる奴はアホ過ぎます。

信じちゃう人はよっぽど追い込まれる何かがあって冷静さを失っている場合が大半です。

信じようとしているあなた。自分が平常心でいるかどうか今一度冷静に見つめ直してみましょう。

「教祖様は絶対正しい」

「神様は絶対正しい」

「総統様は絶対正しい」

「この方法は絶対儲かりますよ」

これらの言葉、全部同じ手口です。

分かりますか?

絶対的悪など無い!

そうなのです。
全ての価値観は相対的であり絶対的な物など無いのです。

そう考えることから民主主義が始まるのです。

その事を理論的にまとめ一般相対性理論で唱えたアインシュタインがノーベル平和賞を受賞した話は有名ですね。

それは大嘘ダケドナーーーーww
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