事の真偽は明らかではありませんが、本当であれば人類史上初の遺伝子操作によって生まれた子供となります。
今回のケースでは大きなゲノム編集は行われていないようですが、遠くない将来に遺伝子操作は簡単な技術として昇華される日が来るかも知れません。
遺伝子操作の歴史
そもそもゲノム編集と言い回しはいつから言われるようになったのでしょうか?ゲノム編集の歴史的経緯を探ると以下のような記述にぶつかりました。
従来の遺伝子組み換え技術は、主に細胞の外でDNAを切断あるいは結合させる酵素を使い、必要とされる遺伝子を含むDNA構築物を作り、それを細胞に導入してきた。この方法では、遺伝子がゲノムに組み込まれるか否かは運任せであり、特にゲノムの特定部位へ狙い通り組み込むのを成功させるには、数年単位で試行錯誤を要することもあった。遺伝子操作の初期技術を遺伝子組み換えと呼ぶのであれば、ゲノム編集はまさしく遺伝子操作そのものと言っても過言ではないでしょう。
そこに、DNA切断酵素を直接細胞に導入するというコロンブスの卵のような発想の転換から「ゲノム編集」という技術が生まれ、ブレイクスルーが起こった。
具体的には、まずナビ機能のあるガイド分子をDNA切断酵素に結合させる。ガイド分子によって酵素が細胞内にあるゲノムDNAに到達し、設定したDNA配列を探して結合、切断する。切断場所に新しく遺伝子を組み込めるほか、標的遺伝子に意図的に変異を入れる「遺伝子破壊」や、逆に標的遺伝子の変異している配列を正常な配列に書き換える「変異の修復」なども可能となったことで、遺伝子組み換えよりも遺伝子改変の自在性が大きく拡大した。
この自在性を「編集」と呼び、ゲノム編集と称されるようになった。自在性に加えてゲノム編集での遺伝子破壊は遺伝子組み込みより概して効率が高く、2400倍に向上したというデータもある。
世間は何故、ゲノム編集としか言わないのでしょうか?
自在性とは書いてありますが、遺伝子操作という言い回しにはマイナスイメージが多過ぎるからだという意見もあります。
実際にその字面とかにネガティブなイメージを持つ人は多いでしょう。
原爆もタブーとされながら結局は外交の道具に使われてしまっている様に、遺伝子操作も何れ技術が拡散してしまうと思われます。
キレイ事を言って頭から禁止する事がはたして正解なのでしょうか?
オープンな環境の中で早急に技術をブラッシュアップする事の方が大事かもしれません。遺伝子操作によって助かる病気もかなり存在するのは事実です。
また、IPS細胞の発見によってクローン人間を作らくても、人間の臓器だけを再生する事が可能になりました。
組み換えから操作の時代へ
ゲノム技術が遺伝子組み替えから遺伝子操作と言える段階に達した現在。そろそろ核技術以上に厳格な監視が必要な時代になりました。そして各国レベルではなく国際的な枠組みで管理する時代になったと思います。
今こそ国連がこの人類共通の遺産とも言える遺伝子操作に能動的に関わるべき時代がやって来たのです。
変にタブー視するのではなく、国際的に枠組みの中で自由闊達に出来る開発環境を作る方がより生産的なのでは無いでしょうか?
そんな風に思った今日此の頃でした!(笑)
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