ショーケン、裕也、と最後のアウロトーが立て続けに逝く。合掌。

この所、アウロトーと呼ばれた芸能人が立て続けにお二人も急逝された。

内田裕也と萩原健一。


この二名は、世間でのイメージはズバリ、アウトロー。同じジャンルの芸能人として括られるのが多かったように思います。

コンプライアンスばかり過剰に叫ばれる詰まらない現代。こう言うタイプの芸能人が登場する事は、もう無いでしょう。

ある意味、昭和と言う時代の文化に幕が下りた感じがします。節目とでも言いましょうか…。

アウトローと言うが破天荒なのはある意味男性の魅力の一つであると言えます。

学生の頃を振り返っても、優等生よりは不良の方が断然モテモテだった記憶があります。

彼らは中年になっても不良を止めなかった、ガキおやじでもあるのでしょう。

普通なら社会不適合者とのそしりを免れない事ですが、それを役者としての魅力の変える事が出来た稀有な存在と言えるかも知れません。

それで、モテモテとか…、羨ましいと言うか、何と言うか。天は二物を与え過ぎだろ、と普通にムカ付きますよねw

ショーケン世代

ネットを操る世代の一回り上の世代は最後のショーケン世代と言われます。

今で言うところのアイドルとしてデビューし、そして、強烈な個性で役者として大成した萩原健一ですが、一番印象的なのは、何と言っも傷だらけの天使オープニングでしょう。



ただただ、だらし無く飯を食っている。それだけのシーンですけれども、それが当時の若い世代には眩しく見えたんですよねぇ。

今見てもカッコいいと思う人は少なくないかも知れません。男性はともかく女子受けはしそうな感じです。

アイドル時代があったなんて想像が付きません。


でも当時は男子受けの方が凄まじく、モノマネをする人も続出。後年パロディーとしても良くネタにされました。



ダウンタウン、とんねるず…、こういった人たちはドンピシャでショーケン世代と言えるでしょう。

コントの端々に、リスペクトを伴ったパロディが散りばめられていました。



また、ショーケンの役者としての成功は、「太陽にほえろ!」のマカロニ刑事役と言われています。

その後、同じ太陽にほえろ!からジーパン刑事が登場し、松田優作と言う稀代のアウトロー俳優に繋がって行ったのは決して偶然とは思えない時代の潮流を感じます。

裕也一人舞台

内田裕也氏の行動で、一番世間で印象が深いのは、事業仕分けの見学に現れていた様子を捉えたワイドショーの映像らしいですが、非常に政治意識が強い人だったようです。

ショーケンの名場面が、傷だらけの天使OPだとするならば、内田裕也の名場面はやっぱり都知事に立候補した時の政見放送でしょう。



これも良くモノマネされ、パロディにもされました。

ネタとして破天荒芸人を気取っているギャグ芸人は居ますけど、ガチの破天荒は、やっぱ突き抜けていると思いますw

こういうタイプの人間を許容出来ない、いまの芸能界。それは決して良いことのようには思えません。

狭量な無菌社会ではリテラシーが育ちません。人権意識も薄れ勝ちで、個性を押し潰すファシズムが横行する危険もあります。

そもそも、いい子ちゃんばかりじゃ文化は衰退しますよね(汗)

多様性を受け入れことが出来なくなっている社会は、経済も文化も衰退の坂道を転がり落ちる一方です。

このお二人の急逝で喪失感を覚えている人も多いかもしれませんが、ここは静かに、ご冥福をお祈りする事としましょう。


いま、昭和最後のアウトローと言えば、長渕剛と言う名前が浮かびますが、かって松田優作氏なんかと比べると少し見劣りするかな(汗)

とは言え、長渕剛は頑強そうだし、まだまだ生き続ける事であろう。

…と、思いますm(_ _)m
調整中

0 件のコメント :

コメントを投稿