やはりあれだけの歴史的建物が焼失する事はかなりショックが大きいでしょうね。特におフランス国民にとっては。。。
日本で例えるとどうなるんでしょうか?
明治神宮が焼失した以上の衝撃に当たるかも知れません。
でもそれよりも何よりも驚かせるのが、たった数日で表明された寄付額に巨大さ(汗)。トータルで一千億円以上も集まったとか…。
フランス・イタリアの財閥って、そんなにお金持ちばかりだったんですね。。。
寄付を表明したのは、グッチだとかルイヴィトン、ロレアル化粧品と、如何にもフランスやヨーロッパらしい大企業の一族ばかりですが、アップルも手を上げているとの事。
でもちょっと考えました。
いま、パリでは賃金格差や労働争議でデモや暴動が多発してますよね。そんな時期にこのタイミングで多額の寄付が安易に集まったりすると、また反発を招くんじゃないの?
で、少し記事を読み進んで見ると、やはりそういう方面のニュースもありました。
大火災に見舞われたフランスのパリ中心部にある観光名所、ノートルダム大聖堂の再建のため、大富豪らから多額の寄付金の申し出が相次いでいることに対し、マクロン大統領の政策に反対し昨年11月からデモを続けている抗議運動参加者らは「不公平だ」と不満を募らせている。まあ、そういう意見も分からないではないです。
抗議運動の中心となっている女性は17日、「社会的な惨状には何もしないのに、わずか一晩で膨大な金を拠出できることを見せつけた」と高額な寄付を批判。インターネット交流サイト(SNS)上では「人間より石が優先されるのか」などと反発する投稿が相次いだ。
有力紙フィガロは、20日に予定されているデモについて「怒りを募らせたデモ隊が結集する可能性がある」と指摘。再び破壊行動が起きる恐れがあると報じた。【パリ時事】
大富豪というのは経営者であり、デモ隊は一般の社員だったりするでしょうから、人間にじゃなく建物に多額の寄付は何事か!と怒りたくもなるでしょう。
安月給に対する不満が爆発しそうです。
とは言ってもそれで暴動に発展するとしたら、かなりの筋違いのような気もします。
再建には「数十年」
ノートルダム大聖堂の中にあった歴史的な遺産は持ち出すことに成功したとの報道もありましたが、建物の修復には何十年も掛かるだろうとのこと。今後も寄付を受け付けるということですので、修復費用はそれで賄えるかも知れませんが、ノートルダム大聖堂の雄姿が拝めるのはずっと先のようです。
はたしてサクラダ・ファミリアの完成とノートルダムの復旧はどちら先に終わるのでしょうか?
東京の次はパリでオリンピックがありますから、マクロンとしてはそれまでに終わらせたのが本音でしょう。
罰当たりな詐欺が横行
さて、寄付が集まるのはとっても良いことなのですが、寄付の呼び掛けを装う詐欺も横行しているらしいです。大火災に見舞われた仏パリのノートルダム大聖堂(Notre Dame Cathedral)の再建のために寄付をしようとする人を狙った詐欺行為が横行しているとして、フランス遺産基金(French Heritage Foundation)は17日、注意を呼び掛けた。【AFP】こういう不謹慎な犯罪者は何処にでもいるものですが、きっと信心の欠片も持ち合わせていない連中なのでしょう。
善意を食い物する犯罪って一番悪質ですよね(#・∀・)
萌え過ぎたとは思ったけど…。
ところで、今回のノートルダムの火災。かなり激しく燃え盛る様子が世界中に流れましたが、ホントに勢い良く燃えていました。聞く所によると、大聖堂にはスプリンクラーすら設置されていなかったらしく、そういう設備の遅れが大火災に繋がったとの批判もあります。
例え歴史的建物で、あまり手を入れたくないと言う気持ちは分からなくも無いが、そこは工夫しててでもちゃんと導入しておくべきだったでしょう。
その辺、日本にある木造の歴史的建造物はちゃんと対策されているんでしょうか?
火災が鎮火するとすぐにパリ地検が捜査に入った模様ですが、修復工事のためのエレベーターの電気回線がショートして火が出たとみているようです。
15日に起きたフランス・パリのノートルダム大聖堂の火災で、地元検察は、内部での調査を始めました。もし、今回の火災がテロだったとしたら、もっともっと大騒ぎになっていたでしょうね。
AP通信などによりますと、フランスのパリ検察は17日、これまで安全上の理由で行っていなかったノートルダム大聖堂内部の調査を始めました。調査対象はまだ一部ですが、検察は、これまで放火ではなく、失火が原因の可能性が高いとしています。
修復工事が原因で火災が起こってしまうとか、ホントに何の皮肉なんでしょか?
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