あなたの独り言はすべて盗聴され監視されていたと考えて差し支えありません。アレクサを買った人は盗聴マイクを買ってしまっていたのです。
ちなみに私はアレクサは持っていませんが、金輪際買う気はありません。ええ、もうこれは断じて買いません。
SIRI、グーグルとの違い
アップルのsiriやグーグルのアスタント。どれも人語を理解して反応するシステム。これらはalexaと同じAIベースで動いています。そしてその精度を高める為に、どれも会話の内容を情報としてデータ収集しています。ちなみに、それは最低6ヶ月は保存されているとのこと。
そういうビッグデータが無ければAIは進化出来ませんので、そこにはある意味仕方がない部分もあるでしょう。
しかしながら、その収集するフォーマットに関して、アップルやグーグルとAmazon間には全く看過出来ない違いがありました。
これを『Bloomberg』がスクープとしてスッぱ抜いたのです。
アップルの「siri」、これも会話起動型のAIアプリで、会話を録音収集してはいますが、そのデータは雑然と集められ、その発信源も誰の会話かも分からないようにしっかりと配慮されています。
つまり、会話だけがビッグデータの形で収集されているに過ぎません。
アップルとグーグルの場合はデータをちゃんと匿名化し、ユーザーの情報がわからないようプライバシーに気を配った設計になっているのです。
Amazonの行為は盗聴そのもの
Amazonがalexaで会話を録音収集する際、そのデータには個人情報までも紐付いていました。Bloombergによると、
録音内容をチェックするAmazon従業員はアカウント番号、ファーストネーム、デバイスのシリアル番号を見ることができる状態になっているそうです。
つまり会話の張本人が特定出来る上、社員どころか従業員レベルでそれを閲覧出来る無防備な有様なのです。
これを「盗聴」と呼ばずして何と呼ぶんですか?
しかもまともな機密保持すらされておらす、勝手に流出するような管理のされ方。もう、垂れ流しのまま放置されていると言って良いでしょう!
おしゃれな宣伝に騙されて、ついついalexaを買ってしまった方々。お気の毒です。
すでにあなたの個人的な言動はアカウントとセットでamazon内だけでなく、amazonから外へも流出しているでしょう。
そして、それを阻止する術は今のところありません。
面白い会話は拡散している!
Bloombergは、盗聴よりももっと大きなスクープも書いています。これが一番の問題かも知れません。それは、「面白い会話は共有している」という従業員の証言です。
これは全く受け入れる事が出来ません!
そうした行為は悪意ある従業員がいればどの企業でも行われてしまうことかも知れません。ですが、こうして証言として表に出てきてしまっては完全にアウトです。
これは即ちAmazonと言う会社内に於おいて、そのモラルが如何に低いかを露呈してしまっているのです。
これでは、もうAmazontと言う組織そのものが信用に値しません。情報漏えいはalexaの件だけに留まらない可能性が高いのです。
ご自覚はないかも知れませんが、あなたの購買履歴、所持ポイント…、アマゾンにはあなたのも含めて個人情報が膨大に蓄積されています。
それさえも流出している事態が大いに考えられるのです。
Amazonの広報担当者は『Bloomberg』の取材に「顧客の個人情報のセキュリティとプライバシーを真剣に考えている」と述べたそうですが、もう、虚言でしかありません。
アメリカの話だから大丈夫、とか思っているとしたら、相当にお目出度いです。
アイドルや芸能人のプライバシーが、従業員から漏れて、裏ルートで勝手に売買されている可能性は高いですね。
日本でもTカード情報が令状もなしに警察へ提供されてた事実が発覚し、大問題になっていますが、Amazonの盗聴はもっと酷い話です。
今後、録音されない為には?
いままでの盗聴に付いてはどうしよう出来ませんが、今後は収集されたくなのであれば、それを止める事は可能です。『Alexa』による録音データの利用は「Alexaプライバシー」のページから「新機能の開発に貢献する」をオフにすることで拒否できます。
オフにする際に「このオプションをオフにすると、新機能がうまく機能しない可能性があります」とのメッセージがポップアップしますが、気にせずオフにしましょう。
相手にする必要はありません。
※とは言えこれをオフにした所で新機能開発に利用されなくなるだけで通常の解析には利用されるとの話もありますけど(´;ω;`)
結局信用はできない。
Bloombergのスクープによって、相当にモラルが低い会社である事がバレてしまったアマゾン。盗聴の件はオフにする事が出来ても。根本的な問題は何も解決出来ていません。
便利だからと言ってアマゾンを利用するのは結構ですが、それには個人情報がダダ漏れであるリスクを覚悟する必要があるみたいです。
はたして、Amazonがいまの姿勢を改める日がやって来るのでしょうか?
そこには大企業となった奢りと、自惚れに拠るいい加減さ、その両方が透けて見えます。
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