今回のニュースで快挙なのは、ブラックホールの本体を直接捉える事に成功したと言う事。もちろん天文学至上初の偉業です。
ところが、世間は若干勘違いをしている様です。
まるでブラックホールを直接写したの如き報道がどれほど多いことか(笑)ちょっと面白いですけどw
基本的な事ですが、ブラックーホール(以下BH)は光を発しません。ですから直接は写りません。
出回っているドーナツ状の写真はBHの外形を投影しているに過ぎないのです。
BHと言う物は透明人間にような物で直接は観測不能です(色が無いですから透明ではなくて真っ黒ですけどw)
でも、透明人間は光が当たると地面に影が走ります。今回の写真は、その影に当たる部分を捉えたと言えば判り易いでしょう。
ですから、あそこに写っているのは、ブラックホールと言うよりもブラックホールシャドウです。(…と言った方が正しいかも知れません)
簡単に言えば、BHの「輪郭」が写っているのです。
まさしくシルエット・ロマンスですね!w
これを快挙と呼ばずしてどう呼ぶのか?って感じですw
実を言うと、ブラックホールが理論的に予想された半世紀以上前の物理学界では、直接的に捉える事が、不可能だという認識でした。
当時はブラックホールが明るく輝くという風には考えられていなかったのです。
もちろんBH事態が恒星のように直接輝く訳ではなく、周囲の降着円盤が膨大な摩擦によって火花を散らしているんですけれでども^^;
(注:丁度、鉄などを電動ノコギリで切断すると大量の火花が散りますが、あれと同じ理屈です)
降着円盤が存在しないBHは(大きな合体でもしない限り)今でも観測不能です。居場所すら判りません。
将来的には重力波を使って観測可能になるかも知れませんが現時点では何とも言えません。
しかしながら、その実態を理解して報道しているニュースは少ないように思います。TVとか見ているとキャスターの方から理解している様子が伺えません。
ブラックホール。名前だけは有名ですけれども、その中身を知っている人は極めて少数
なのでしょう。
私だって本質的に理解が出来ている訳かどうか怪しいです(´;ω;`)
そういう風に、まさしくブッラクで、謎めいた存在であるからこそ、世間はそこに秘めた魅力を感じるのでしょう。
質量は太陽の65億倍で、シュヴァルツシルトの直径だけでも太陽系よりも大きいらしいです。まぁ、壮大過ぎてイメージすら出来ませんけど(笑)
シュバツシルトの直径とはBHの大きさとでも思って下さい。
ホール(穴)と言う名称で呼ばれていますけど、BHそのものは球状の物です。3次元の空間にボールの形に穴が空いていると思って下さい。
イメージし難いですけど(汗)
ですから、そこには直径もありますし、大きさもあります。
ちなみに、宇宙に一番普通にあるBHのシュヴァルツシルト半径は10KM前後です。だいたい山手線の内側くらいの大きさをイメージして下さい。
それが太陽系(冥王星の公転面)よりも巨大な訳ですから、どれだけ化物級のBHであるかは想像も出来ません。
でも、それだけ大きくても、銀河の大きさに比べると極小の体積でしかありません。距離も5500万光年と、大分遠方にあります。
ですから、それを直接観測すると言っても相当な望遠鏡が必要です。もちろん光学望遠鏡では不可能でしょう。
有名なハッブル望遠鏡を使っても、直接見ることが出来るのは、そのBHから吹き出しているジェットのガンマバーストだけです。
ジェットと言うのは、降着円盤の上下方向(南北)に飛び出す火花の事ですが、今回観測されたBHの場合、これも非常に巨大で、その長さだけで数千光年に及びます。
もし私達の銀河の中心に同じものがあって、ジェットの先に地球があれば、あっと言う魔に黒焦げになるでしょう。生物は生きていられません。
そこで今回使ったのは世界各地にある電波望遠鏡。
それを並列的に繋げて、地球直径規模の電波望遠鏡を簡易的に作り、総合的に観測したのです。
M87銀河内部を貫いているジェットの根本部分を、拡大して拡大して拡大して、やっとでその噴出原を捉えたのが今回の偉業なのです。
それがどのくらい大変かと言うと、月面にゴルフボールを置いて、そのロゴを地球から観測して読み取るくらいの大変さらしいです。
これだけでも凄過ぎてよく判りませんが、その為に使った観測データ量が5ペタバイトと聞いて引っくり返りました(笑)
これはホントにたくさんです^^;
「MP3ファイルなら5000年分の音声データに相当。4万人が生涯に撮影する自撮りコレクションが5ペタバイトになる」
と、物の記事には書いてありました。ね、良く分からないでしょ?w
今回のBHの映像は、これだけのデータを2年がかりで解析する事によって、やっと得られたのです。本当にご苦労さまって感じです。
カメラみたいに、星に望遠鏡を向けてピントが合えば見えるって訳じゃないんですよねー。
天文学と言うのが如何に根気を必要とする学問であるか、よっく分かります。映像1枚に映画以上の労力が隠れているんですね。
とは言え、ブラックホールと言うキャッチーなネーミングだったからこそ、これだけ世間に認知されたとも言えます。
この名前を最初に付けたのはホイーラーと言う人物ですが、彼は天文学者で有る以上にコピーライターとしての才能があったと言えるでしょう。
その前には「ブッラクスター」とか「frozen star」「collapsar」とか言ってたみたいですけど、どれも流行りませんでした。
ブッラクホールほど一般名詞になった物理学用語は他にはありません。
その後、ダークマターであるとかパルサーであるとか、新しく発見された物理現象についてキャッチーなネーミングが様々に考えらましたが、BHほど流行る事はありませんでした。
欧米にはハリケーンですら名前を付ける文化がありますから、個々のBHにも、何か名前を付けても良さそうな物です。
一番最初に観測されたBHも名称はX-1だったし、銀河の中心にあるBHも射手座Aスターなどという記号なんだか名前なんだか、実にそっけない表現です。
今回のBHも「M87銀河の中心にある巨大ブラックホール」と言う呼ばれ方しかされていません。
ゴジラでもピヨートルでも良いですから、判り易い固有名詞にすべきではないでしょうか?
そうすれば、もっと関心を持たれるし、親しみが湧くと言うものです。
M87星雲ですから、いっその事「ツブラヤ」とか「ウルトラマンBOX」とかでもいいです!w
※ちなみに、ウルトラマンの故郷はM78星雲ですけどネ!^^;
ここでちゃんとした名称を付けてあげれば、今度はあなたが名付け親になれるかも知れません!こんなの言ったモンがちですから!w
流行ったモン勝ちとでも言った方が良いのかな?
基本的な事ですが、ブラックーホール(以下BH)は光を発しません。ですから直接は写りません。
出回っているドーナツ状の写真はBHの外形を投影しているに過ぎないのです。
BHと言う物は透明人間にような物で直接は観測不能です(色が無いですから透明ではなくて真っ黒ですけどw)
でも、透明人間は光が当たると地面に影が走ります。今回の写真は、その影に当たる部分を捉えたと言えば判り易いでしょう。
ですから、あそこに写っているのは、ブラックホールと言うよりもブラックホールシャドウです。(…と言った方が正しいかも知れません)
簡単に言えば、BHの「輪郭」が写っているのです。
まさしくシルエット・ロマンスですね!w
なぜ快挙なのか?
ブラックホールをこれほど直接的に捉えたのは初めてです。これ以上直接捉える方法はもうありません。これを快挙と呼ばずしてどう呼ぶのか?って感じですw
実を言うと、ブラックホールが理論的に予想された半世紀以上前の物理学界では、直接的に捉える事が、不可能だという認識でした。
当時はブラックホールが明るく輝くという風には考えられていなかったのです。
もちろんBH事態が恒星のように直接輝く訳ではなく、周囲の降着円盤が膨大な摩擦によって火花を散らしているんですけれでども^^;
(注:丁度、鉄などを電動ノコギリで切断すると大量の火花が散りますが、あれと同じ理屈です)
降着円盤が存在しないBHは(大きな合体でもしない限り)今でも観測不能です。居場所すら判りません。
将来的には重力波を使って観測可能になるかも知れませんが現時点では何とも言えません。
実は誰も知らないw
BHと言う響きは非常に魅力的で、数多くのSFに題材として使われ、ニュースとしても大きく取り上げられる事が多いです。しかしながら、その実態を理解して報道しているニュースは少ないように思います。TVとか見ているとキャスターの方から理解している様子が伺えません。
ブラックホール。名前だけは有名ですけれども、その中身を知っている人は極めて少数
なのでしょう。
私だって本質的に理解が出来ている訳かどうか怪しいです(´;ω;`)
そういう風に、まさしくブッラクで、謎めいた存在であるからこそ、世間はそこに秘めた魅力を感じるのでしょう。
シルエットなロマンス
今回直接的な観測が成功したBHは、BHの中でもとても巨大な物です。そしてそれはM87楕円銀河の中心にあります。質量は太陽の65億倍で、シュヴァルツシルトの直径だけでも太陽系よりも大きいらしいです。まぁ、壮大過ぎてイメージすら出来ませんけど(笑)
シュバツシルトの直径とはBHの大きさとでも思って下さい。
ホール(穴)と言う名称で呼ばれていますけど、BHそのものは球状の物です。3次元の空間にボールの形に穴が空いていると思って下さい。
イメージし難いですけど(汗)
ですから、そこには直径もありますし、大きさもあります。
ちなみに、宇宙に一番普通にあるBHのシュヴァルツシルト半径は10KM前後です。だいたい山手線の内側くらいの大きさをイメージして下さい。
それが太陽系(冥王星の公転面)よりも巨大な訳ですから、どれだけ化物級のBHであるかは想像も出来ません。
でも、それだけ大きくても、銀河の大きさに比べると極小の体積でしかありません。距離も5500万光年と、大分遠方にあります。
ですから、それを直接観測すると言っても相当な望遠鏡が必要です。もちろん光学望遠鏡では不可能でしょう。
有名なハッブル望遠鏡を使っても、直接見ることが出来るのは、そのBHから吹き出しているジェットのガンマバーストだけです。
ジェットと言うのは、降着円盤の上下方向(南北)に飛び出す火花の事ですが、今回観測されたBHの場合、これも非常に巨大で、その長さだけで数千光年に及びます。
もし私達の銀河の中心に同じものがあって、ジェットの先に地球があれば、あっと言う魔に黒焦げになるでしょう。生物は生きていられません。
そこで今回使ったのは世界各地にある電波望遠鏡。
それを並列的に繋げて、地球直径規模の電波望遠鏡を簡易的に作り、総合的に観測したのです。
M87銀河内部を貫いているジェットの根本部分を、拡大して拡大して拡大して、やっとでその噴出原を捉えたのが今回の偉業なのです。
それがどのくらい大変かと言うと、月面にゴルフボールを置いて、そのロゴを地球から観測して読み取るくらいの大変さらしいです。
これだけでも凄過ぎてよく判りませんが、その為に使った観測データ量が5ペタバイトと聞いて引っくり返りました(笑)
これはホントにたくさんです^^;
「MP3ファイルなら5000年分の音声データに相当。4万人が生涯に撮影する自撮りコレクションが5ペタバイトになる」
と、物の記事には書いてありました。ね、良く分からないでしょ?w
今回のBHの映像は、これだけのデータを2年がかりで解析する事によって、やっと得られたのです。本当にご苦労さまって感じです。
カメラみたいに、星に望遠鏡を向けてピントが合えば見えるって訳じゃないんですよねー。
天文学と言うのが如何に根気を必要とする学問であるか、よっく分かります。映像1枚に映画以上の労力が隠れているんですね。
ブラックホールと簡単に言うなかれ!
ハッキリ言ってブラックホールの意味も分からず、簡単に口にする人が多いような気がします。知りもしないでちょっと安易に使い過ぎのような気がするのです。とは言え、ブラックホールと言うキャッチーなネーミングだったからこそ、これだけ世間に認知されたとも言えます。
この名前を最初に付けたのはホイーラーと言う人物ですが、彼は天文学者で有る以上にコピーライターとしての才能があったと言えるでしょう。
その前には「ブッラクスター」とか「frozen star」「collapsar」とか言ってたみたいですけど、どれも流行りませんでした。
ブッラクホールほど一般名詞になった物理学用語は他にはありません。
その後、ダークマターであるとかパルサーであるとか、新しく発見された物理現象についてキャッチーなネーミングが様々に考えらましたが、BHほど流行る事はありませんでした。
名付け親になれるかもw
ところで、個々のBHには個体名がありません。ここまで有名な現象なのに個別の名前が無いのは如何にも不思議です。欧米にはハリケーンですら名前を付ける文化がありますから、個々のBHにも、何か名前を付けても良さそうな物です。
一番最初に観測されたBHも名称はX-1だったし、銀河の中心にあるBHも射手座Aスターなどという記号なんだか名前なんだか、実にそっけない表現です。
今回のBHも「M87銀河の中心にある巨大ブラックホール」と言う呼ばれ方しかされていません。
ゴジラでもピヨートルでも良いですから、判り易い固有名詞にすべきではないでしょうか?
そうすれば、もっと関心を持たれるし、親しみが湧くと言うものです。
M87星雲ですから、いっその事「ツブラヤ」とか「ウルトラマンBOX」とかでもいいです!w
※ちなみに、ウルトラマンの故郷はM78星雲ですけどネ!^^;
ここでちゃんとした名称を付けてあげれば、今度はあなたが名付け親になれるかも知れません!こんなの言ったモンがちですから!w
流行ったモン勝ちとでも言った方が良いのかな?
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