アニメに関しても相当に昔から何度もリメイクを繰り返されており、その歴史はドラえもんより遥かに古い。
その鬼太郎にインスパイアされて作れれた傑作が2作ほど存在するのだがご存知だろうか?
勿体ぶらずに言ってしまうと、それは「ドロロンえん魔くん」と「どろろ」である。
永井豪氏と手塚治虫氏がそれぞれの原作者だが、このどちらの作品も、鬼太郎に負けたくないと言う一心で作られた。
特に「どろろ」。こちらの作品は年も近かった水木しげる氏の出世作でもあった為、当時の手塚氏はライバル意識を剥き出しで書いたと言われている。
手塚氏が他人のヒット作に対して、ライバル心と言うよりも嫉妬心に近い意識を持っていたと言うのは有名な逸話である。
だからこそ、あれだけ多方面に傑作を残せたのであろう。嫉妬心は時として天才が熟成されるエネルギー源になるようだ。
そして、このどろろ、実は鬼太郎以上に傑作であると評価は多い。作られたのは丁度、アニメ鬼太郎の一作目と同時期くらいである。
この頃に青春時代を過ごした方にとっては、圧倒的にどろろの方が神タイトルになっているらしい。
平成の終わりにリメイク
さて、このどろろと言う作品。鬼太郎に比べると些か知名度は劣るが、それでもリメイクはされている。一度は映画で、一度はアニメで。
今回はそのリメイクも含めてオリジナルから「どろろ」振り返って見たいと思う。
どろろ第一期オリジナル
虫プロによる最初のオリジナル作品はそのOPソングの評価が非常に高い。今聞いても相当にユニークだが、当時子供向けアニメばかりの時代に、この楽曲センスは驚嘆に値する。作曲者はレオと同じ、世界の冨田勲である。
平成の時代にこれだけ再現性高く歌える人物が居たとは^^;記念に貼っておく(笑)
映画は黒歴史か?
実はこのどろろ、妻夫木聡主演で一度だけ映画化された。でも残念ながらその後続編の話もなく、妻夫木聡がこの作品について語ることはない。まるで無かった事のように扱われている。
はたして、黒歴史か埋もれた名作か?
どろろ平成のリメイク
令和が始まる直前になってどろろがリメイクされた。作風は一新されスタイリッシュな作品に仕上げっているが、今の所良くも悪くも評判は全く聞かない。
名作のリメイクとなると内容がどれだけ良くてもある程度の批判は覚悟する必要がある。
となれば作る側にも相当な勇気はいるだろうし、それだけ思い入れを持った連中がリメイクを手掛けているのだろう。
オリジナルを超えるのはもちろん不可能であるが、それなりの作品であって欲しいものだ。
年代なんだろうか、ダウンタウンの松本人志氏がこのリメイク作品が相当にお気に入りらしい。
今後の評価がどうなるか、推移を見守りたい。
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