ウィキリークスと言えば、一番に思い浮かぶのは元CIA工作員でNSA職員だったスノーデン氏の名前だが、アサンジ氏はその次に重要な人物。
ウィキリークスは告発サイトとしては画期的で、民衆から見れば一番信用が於けるサイトだろう。
ここには欧米、特にアメリカのご都合主義が激しく暴露されていて実に気持ちが良い。
スーパーパワーを持っているが故に、時に傲慢になり勝ちなアメリカ。その鼻を一回の個人がへし折ってしまった様は見てて清々しいww
世界の警察とまで言われるアメリカ政府だが、その実態はダブルスタンダードばかりでご都合主義の塊である。
アメリカの現与党である共和政権はアサンジ氏を告発する気満々で準備をすすめているが、残念ながらそれを民主党が槍玉に上げる事はない。
出来ないと言えば良いのか?
理由は言わなくても判るだろう…w
もし、アメリカに共産党みたいな極端な左派政党があったら、大いに共和党を攻撃出来たかも知れないが。
アメリカにリーダーたる資格はあるのか?
実質的にアメリカは世界のリーダーである。そしてその根拠は軍事力であり経済力である。決して人気があるからではない。世界各国はアメリカがリーダーであり続ける事は全く望んではいない。
そこにあるのは、中国やロシアが世界の中心にいるよりはアメリカの方がまだマシ、という消極的な妥協だけだ。
ラスボス?
アメリカ政府は自己中でご都合主義だ。そしてトランプが大統領になり、その病巣は益々悪化している。そういうラスボスに対して、個人で立ち向かい、実際に一矢を報いているアサンジ氏の行動は実に痛快で、称賛に値するものである。
良くも悪くもインターネットというのは世の中を変えた感があるが、これは良き使われ方の代表として教科書に掲載すべき偉業だ。
アサンジ氏を身請けする米国政府は早速、彼を貶める為の印象操作を始めることだろう。
司法検察からはある事無いこと様々な情報がリークされ、保守系メディアから拡散される様子が目に見える。
その事によって、あるいはアサンジ氏の評判が下がる事もあり得るかも知れない。
そして、その兆候は裏切り者となったエクアドル大使館の声明から早速透けて見えている。
反米から親米への政権クーデターが起こったエクアドルの国内事情によって、裏切りを被る事となったアサンジ氏であるが、この親米政権、早速アメポチに成り下がっている。
取って付けたエクアドルの声明
アサンジ氏の逮捕に関し、エクアドル外相が声明を出した。「大使の報告によると、館内をキックスケーターでうろついて物を壊したり、サッカーをしたりした。制止を無視して未明に大声を上げることもあった」
「大使館での態度は批判すべきものだった」
こういう風に文字に起こすまでもなく、約7年余りも匿っていた組織が発言する言葉にしては不自然過ぎる事が判る。そしてこれらは全て人格攻撃である。
つまり単なる言い掛かりであり、政治的な中身は何もない事が見て取れる。
はたしてこういう発言を国際世論が信じるとでも思っているのだろうか?
こんな取って付けた言い分で自分たちの裏切り行為が肯定されると思っているのであれば相当にオツムが低能であると言わざる負えない。
こんな体たらくではエクアドルの新政府は早晩倒れてしまうだろう。
アメリカとゴーン事件
エクアドルの声明からも見て取れるアサンジ氏に対するネガティブキャンペーン。これからも行われるであろう、このネガキャン報道に、アメリカ国民、国際世論はどれだけ阿ってしまうのか?
日本で行われているゴーン氏に対するネガキャンも基本的には同じ手法である。まずは世論を味方に付けて権力に対する批判を躱す手口だ。
日本人は民度が非常に低いせいか、残念ながらその手法が上手く行ってしまっているが、アサンジ氏に関しても同じ結果となるかどうかは疑問である。
アサンジ氏の行動は国際的なジャーナリズムの中でも非常に高い評価を受けている。しかもリベラル系のメディアには依然として応援している所も多い。
また、米国政府が露骨に印象操作を行っている蓋然性が世間一般に露呈してしまってもいる。
こういう状況の中でネガキャンを行うという事は、タネが見え見えのマジックを行うような物だ。
必要にネガキャンを行うと逆効果になる可能性が高い。
ゴーン事件を見ても判るように国際世論というのは結構冷静で公正なのである。
かって映画が存在した!(笑)
アメリカには表現の自由や報道の自由といった建前がある。だからアサンジ氏のようなヒーローは映画化され易い。スノーデン氏の半生は、お先に映画化されている。
監督は社会派のオリバーストーン。かってプラトーンで一躍有名になったあの人だ。広島・長崎の原爆投下に批判的な論客としても有名な人である。
未見の方はこの映画を見てみると良いだろう。レンタルビデオで絶賛貸出中だ。エンタメ作品としてもちゃんと楽しめる作りになっており、見ていて飽きない筈だ。
そんな感じでアサンジ氏の半生も映画化される可能性はある。
※ちなみにアサンジ氏を批判的に描いた映画はすでに存在し、大コケしている(笑)
彼が勾留中に映画が作られて上映されても全く不思議ではない。中身が政府寄りでなければ是非見に行ってみたいものだ。
利益相反の国
アメリカと言う国は、トランプの暴走をちゃんと抑える付けるようなシステムとしての民主主義が発達している反面、横暴さと傲慢さが際立つ相反の国でもある。ここにかってのローマ帝国と非常に重なる印象を持つ歴史学者は少なくない。
とは言え、そのローマでさえ、結局は滅んでしまったのである。となれば、その教訓をアメリカは歴史から学ぶべきであろう。
まあ、そんな事をここで呟いた所で、今後もアメリカは横暴であり続けるだろうし、アサンジ氏を悪者に仕立てあげようとするだろう。
例えそうであっても、少なくとも僕は、今までも、そしてこれからも、アサンジ容疑者などと書くつもりはないし、言いたくもうない、と思う。
0 件のコメント :
コメントを投稿