かってバブルの時代、日本は完全に文明国家であり技術大国でした。その当時、日本の技術力がこれほどまでに凋落するとは誰も想像していなかったかったでしょう。
そして、これほどまでにカルチャーを発信する国になるとも思っていなかった筈です。
昭和から平成を経て令和に至る過程において、日本は文明先進国から文化先進国へ脱皮したのです。
技術というのはいつかは追い抜かれるもの。日本の様な国民性の国が何時までも技術立国で居続けるのは土台不可能なのです。
アメリカのような移民の国であれば、世界中から優秀な頭脳を集め続ける事が出来ますから、何時までも技術の最先端を維持出来ます。
しかも、英語や米ドルなど、世界の基準となる物を言葉と貨幣で独占しており、この事がアメリカの国際的立場を不動の物にし、更なる人材の確保にも繋がっています。
日本みたいに排他的で移民国家でもない国に、米国と同じ戦略をとる事が出来ないのは当然と言えるでしょう。
日本民族は教育水準も高いですし、優秀な種ではありますので、一時的には技術立国でステータスを気付く事は可能です。
とは言え、人口も減少し、移民国家にもなりえない条件の元では、やがて先細りしてしまう事は避けようもありません。
日本の生存戦略という物があるとするならば、それはまず、文明国家ばかりを目指す政策からの卒業でしょう。
そもそも日本と言う国が技術力の最先端を常に維持し続けると言う前提に無理があります。まずはその思い違いを改めなければなりません。
技術の最先端を目指すのを止める必要はありませんが、それを目指しつつも、同時に文化・芸術の最先端の国家を目指すべきなのです。
日本は流行やカルチャーの発信源でもあり続けるべきなのです。
例えて言うならば、フランスやイギリスみたいな国を目指すと言うことにでもなりましょうか。
フランスと言う国は技術立国と言うよりも芸術や観光のイメージの方が強いです。映画もアメリカに負けないくらい盛んです。美術館も有名なとこが多いですよね。
日本もやがてはそういったソフトパワーが中心の国へと変貌すれば、ずっと亜細亜の中心で有り続けるかも知れません。
日本は歴史も古く、海外の教科書にも載るような世界的な建築物も結構あります。
また、何よりも文化という意味では、アニメ・ゲームがあります。この分野では他の追随を許しません。アメリカ以上と言って良いでしょう。
文化や芸術で世界をリード出来れば、その優位性はずっと盤石です。何時までも揺るぎません。
文化や芸術には流出する心配がないのです。
技術はモノマネが出来ますし、流出する事だってありえます。
ですが、文化・芸術はマネをしたからと言って、そのまま持ってい行かれる事がありません。
ヴィトンのバッグを模造して作っても、それは偽物でしかなく、同じ値段では売れませんよね。
よく韓国で日本のアニメを模倣して、作品が作られたりもしますが、やはりヒット作を生み出せていません。
芸術や文化、そういった物は似たものを作り出せても、それはバッタ物でしかなく、オリジナルになれないのです。
オリジナルを凌駕するほど世間に認められる事は殆どありません。
バブルより昔、昭和時代の日本において、アニメブームは有りましたけれども、これほど和製アニメが世界を席巻すると誰が想像したでしょうか?
そういうソフトパワーを考えれば、日本はフランス以上に文化大国になれるスペックを持った国である事が分かります。
その方向性を決定付けたのはもしかするとゲームやアニメを始めとする国内のムーブメントだったかも知れません。
そして、2回目の東京オリンピックが決まり、観光客が一気に増えた事も要因の一つでしょう。
その根本を辿って行くと、実は昭和のある時代にぶつかります。
それは昭和38年。くしくも日本初のTVアニメ、鉄腕アトムが始まった年です。そして翌年が一回目の東京オリンピック。
何の偶然か判りませんけれども、この年の起こった出来事が、大きなムーブメントとなり、そのまま令和の日本へと繋がっているのです。
アトムが無ければ、いまのアニメ、ゲームの隆盛は考えられません。日本が文化大国へとなれる石杖は存在しなかったでしょう。
オリンピックが無ければ、首都高もここまで整備されなかったかも知れません。新幹線も随分と遅れた事でしょう。それらは観光立国への石杖となりえる物です。
このように昭和38年は、現在の日本に繋がる様々な出来事が起こった年だったのです。
まさにアトムがいまの日本を救っていると言っても過言ではありません。
昭和と令和のこの歴史的・文化的・経済的繋がり。不思議な因縁を感じます
この事については、何れまた書きたいと思います。
技術というのはいつかは追い抜かれるもの。日本の様な国民性の国が何時までも技術立国で居続けるのは土台不可能なのです。
アメリカのような移民の国であれば、世界中から優秀な頭脳を集め続ける事が出来ますから、何時までも技術の最先端を維持出来ます。
しかも、英語や米ドルなど、世界の基準となる物を言葉と貨幣で独占しており、この事がアメリカの国際的立場を不動の物にし、更なる人材の確保にも繋がっています。
日本みたいに排他的で移民国家でもない国に、米国と同じ戦略をとる事が出来ないのは当然と言えるでしょう。
日本民族は教育水準も高いですし、優秀な種ではありますので、一時的には技術立国でステータスを気付く事は可能です。
とは言え、人口も減少し、移民国家にもなりえない条件の元では、やがて先細りしてしまう事は避けようもありません。
日本が生き残る為に
日本と言う国が、今後、国際的な地位を激しく低下させず、先進国として生き残る為にはどうすれば良いでしょうか?日本の生存戦略という物があるとするならば、それはまず、文明国家ばかりを目指す政策からの卒業でしょう。
そもそも日本と言う国が技術力の最先端を常に維持し続けると言う前提に無理があります。まずはその思い違いを改めなければなりません。
技術の最先端を目指すのを止める必要はありませんが、それを目指しつつも、同時に文化・芸術の最先端の国家を目指すべきなのです。
日本は流行やカルチャーの発信源でもあり続けるべきなのです。
例えて言うならば、フランスやイギリスみたいな国を目指すと言うことにでもなりましょうか。
フランスと言う国は技術立国と言うよりも芸術や観光のイメージの方が強いです。映画もアメリカに負けないくらい盛んです。美術館も有名なとこが多いですよね。
日本もやがてはそういったソフトパワーが中心の国へと変貌すれば、ずっと亜細亜の中心で有り続けるかも知れません。
日本は歴史も古く、海外の教科書にも載るような世界的な建築物も結構あります。
また、何よりも文化という意味では、アニメ・ゲームがあります。この分野では他の追随を許しません。アメリカ以上と言って良いでしょう。
文化や芸術で世界をリード出来れば、その優位性はずっと盤石です。何時までも揺るぎません。
文化や芸術には流出する心配がないのです。
技術はモノマネが出来ますし、流出する事だってありえます。
ですが、文化・芸術はマネをしたからと言って、そのまま持ってい行かれる事がありません。
ヴィトンのバッグを模造して作っても、それは偽物でしかなく、同じ値段では売れませんよね。
よく韓国で日本のアニメを模倣して、作品が作られたりもしますが、やはりヒット作を生み出せていません。
芸術や文化、そういった物は似たものを作り出せても、それはバッタ物でしかなく、オリジナルになれないのです。
オリジナルを凌駕するほど世間に認められる事は殆どありません。
バブルより昔、昭和時代の日本において、アニメブームは有りましたけれども、これほど和製アニメが世界を席巻すると誰が想像したでしょうか?
そういうソフトパワーを考えれば、日本はフランス以上に文化大国になれるスペックを持った国である事が分かります。
アトムが日本を救う?
文明・技術国から文化立国、観光国へと舵を切り始めた日本。その方向性を決定付けたのはもしかするとゲームやアニメを始めとする国内のムーブメントだったかも知れません。
そして、2回目の東京オリンピックが決まり、観光客が一気に増えた事も要因の一つでしょう。
その根本を辿って行くと、実は昭和のある時代にぶつかります。
それは昭和38年。くしくも日本初のTVアニメ、鉄腕アトムが始まった年です。そして翌年が一回目の東京オリンピック。
何の偶然か判りませんけれども、この年の起こった出来事が、大きなムーブメントとなり、そのまま令和の日本へと繋がっているのです。
アトムが無ければ、いまのアニメ、ゲームの隆盛は考えられません。日本が文化大国へとなれる石杖は存在しなかったでしょう。
オリンピックが無ければ、首都高もここまで整備されなかったかも知れません。新幹線も随分と遅れた事でしょう。それらは観光立国への石杖となりえる物です。
このように昭和38年は、現在の日本に繋がる様々な出来事が起こった年だったのです。
まさにアトムがいまの日本を救っていると言っても過言ではありません。
昭和と令和のこの歴史的・文化的・経済的繋がり。不思議な因縁を感じます
この事については、何れまた書きたいと思います。
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