妻帯者ボクサーの強さ。

昔、あしたのジョーと言う漫画がありました。ってか誰でも知ってますよねw


あの漫画を読むと、ストイックなボクサーほど強いのではないか?と言う印象を受けます。

ボクサーはストイックなのがいいのか?

ボクシングにのめり込んで女にも目をくれず家族も作らず人生をすり減らす矢吹ジョーの姿に読者は感動し、現実でもそういう感じボクサー程強いのではないか、などと思ったものです。

またそういうタイプのボクサーが現れたらジョーのイメージをダブらせて応援した物です。

そして矢吹ジョーは力石との因縁、カーロスの友情を経て、世界最強のボクサー、ホセ・メンドーサと対峙します。

ここで原作者は大きなギミックを物語に仕込んでいますよね。

そうです、このホセ・メンドーサ、作中で初めての妻帯者なのです。

今まで戦った相手は全て独身でした。ウルフ金串にしろ、力石、カーロス。みんな独身のボクサーです。ハリマオもキムも独身でしたね(笑)

そうです、ホセは一番ジョーからは対極に居るタイプのボクサーだったのです。最終回に向けて、あえてそう言う設定で盛り上げたのでしょう。

ホセは世界王者で大金持ち、しかも家族思い、子供思いのいいパパであり、公私に渡って完璧なボクサーでした。

そういう相手にジョーは満身創痍になりながらも生死を掛けて拳をぶつけて行く訳ですが、そんな中で葉子お嬢様が思わず告白してしまうシーンは全編通して唯一の恋愛沙汰が絡んだシーンで溜めの演出が伝わって来ます。


さて、この対照的な設定の二人。

矢吹ジョーは一匹狼の孤高のボクサーで、片やホセは家族思いで公私に渡って完全主義者のボクサー。

物語の結末はホセの判定勝ちで終わりますが、その表情からは生気は失われて居ました。そしてジョーは笑顔を浮かべて燃え尽きたというラストシーン。あまりにも有名なラストですね。


でも結局は善戦はしましたがジョーは破れてしまったのです。

現実の世界では?

物語の世界ではそういう展開をしましたが、現実の世界はどうなんでしょうか?

孤高でストイックなジョーのようなタイプのボクサーが強いのでしょうか?それとも公私を両立させる妻帯者のホセのようなタイプのボクサーが強いのでしょうか?

冒頭で言いましたように、孤高のボクサーは前のめりな分、凄く強いイメージはありますが、実際に歴代の世界チャンピオンを見ると、ホセタイプに軍配が上がりそうです。

それは、日本人の世界チャンピオン限定で見ても、そういう結果になります。

妻帯者又は恋人の存在を公言している選手の方が戦績がいいんです。

例えば古くは、辰吉丈一郎、薬師寺保栄の因縁の両者は二人ともそうでしたし、亀田兄弟も彼女の存在を公言していました。


難波のジョーが妻帯者だったのは皮肉ですね。

最近でも村田諒太、井上尚弥は妻帯者です。

こういう結果を見て見ると、

スポーツって言うのは、格闘技も含めてストイックにやるよりも、気軽な感じやった方が上手く行くようですね(笑)
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