それもこれも全てアメリカの陰謀ですが、逆に言うと、米国政府にそれだけの驚異を与えるほどに技術力や販売力を持った大変優秀な会社であるとも言えます。
実は10年も経たないくらいに最近、Yモバイルでファーウェイの端末を使っていた事があります。
当時は、中国でもスマホを量産出来るメーカーがとうとう現れたか!と思って結構びっくりしたのですが、イザ使ってみるとエラーばかりでかなりポンコツだったのを覚えています。
2年ほど使ったのですが、確かスマホを3回ほど取り替えた記憶があります。それほどに不良品率も高かったのです。あぁ、やっぱり中華品はこのレベル何だな。。。と納得もしました。
急進的な進化
しかしながら、それからたった3,4年でアップルやソニーをも超える先端企業になるとは思いませんでした。売上ではもう、ソニーを抜いており、スマホの販売台数だけ見れば、アップルをも超えているとの事。サムソンが抜かれるのも時間の問題でしょう。
年間の売上が10兆円で、研究開発費が年間1兆円なんて言うメーカー、他ではちょっと考えられません。
そして、世の中の通信インフラを技術的に抑えてしまっている所が圧倒的です。
ファーウェイはまだまだスマホのメーカーと言う印象が強いかも知れませんが、実は通信インフラの巨大メーカーである側面が強いんですね。
丁度シスコ・システムとアップルが合体したような物です。
ここまで来ると、貿易問題と言うよりも、もはや防衛問題であり、安全保障上の脅威です。
アメリカ政府がプライドも何もかなぐり捨てて、明から様に締め出そうする態度も分かります。ある意味、自国の技術的敗北を認めている様な物です。
いまや中国は完全に技術立国となってしまいました。しかも欧米に比べてプロダクツが安くコスパが良い。かっての日本車みたいです(笑)
これで商品が売れない訳ありません。
幾ら欧米連合が政府調達から締め出したところで、それ以外のマーケットの方が大きいですから、ファーウェイは益々巨大化して行く事でしょう。
例の懸念は残る…
アメリカが中国製品を締め出す理由の一つに国家安全保障上の理由を第一義的に上げます。つまり、通信インフラを中華品に席巻されると情報漏洩のリスクが付きまとうと言うものです。
政府であれば軍事、外交機密だったり、民間であれば、企業機密や個人情報が流出すると言うのです。
それはお前らも同じやんかい!と突っ込みを入れたくなりますが、何処の口がそんな事を言っているのでしょうか?
とは言え、中国側が通信インフラを通じて情報を抜き取っている可能性もアメリカと同様に非常に高く、その漏洩リスクはアメリカ製品と同程度に存在すると言っていいでしょう。
要は気の持ちよう?
ここで問題になって来るのは、私達の心構えの問題です。米中の軍事や外交の問題など、私達庶民が知ったこっちゃありません。そんな物どうでもいいのです。
でも、残念ながら情報漏洩は私達一般の日本国民でも無関係な問題としては終われません。何故なら抜かれている情報には個人情報も含まれているからです。
困ったものです。
私達の生活はその便利さと引き換えに、完全に丸裸の状態になってしまっているのです。
現状はアメリカに対して筒抜けの状態にあると考えていいでしょう。
しかしながら、通信インフラが中華品ばかりになると、今度は中国に対しても筒抜けになるのです。
何のこと無い、私達はその生活が米国に対してだけ筒抜けになるのか、米国と更に中国に対してまで筒抜けになるのか、その二択になってる訳です。
情報が全く漏洩しないようには残念ながら出来ません!そんな選択肢は存在すらしないのです(笑)
米国だけならまだしも中国にまで覗かれるのは我慢ならん!と言うことで日本政府はファーウェイなどの中華製品を政府調達から排除しました。
民間の通信キャリアもこの方針を踏襲します。ソフトバンクの損害は大きいでしょうが、泣く泣く従う羽目になった模様です。
でも情報は抜かれるの(´Д⊂グスン
中国の製品を排除したからと言って、現実的な話、情報漏洩やハッキングを阻止する事は出来ません。せいぜいそのハードルが少し高くなった言う程度です。しかしながら、中国製品を排除したことによる調達コストの増大や5Gへの移行が遅れるのは必須でしょう。時間もお金も多大に損をするのです。
つまり中国製品を排除した事によるメリットとデメリットがある訳です。
メリットは、中国によるハッキングのハードルを少しだけ高くしたかも知れないと言う淡い期待感。
デメリットは、通信費の高騰と5G移行への時間的損失。そしてそのコストはユーザーである日本国民が支払う羽目になります。
はたして、どっちがお得だと思いますか?
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