人類が月に行ったのは、それほど昔の出来事です。もう、半世紀以上が経ちました。
当時は、ファミコン以下のスペックしかないコンピューターが搭載されたロケットで、都合6回も月へ降りっ立って帰還したのです。
当時の人は思ったものです。あと30年すれば宇宙旅行は一般化するんじゃいないかと。
そしてこうも思いました。20世紀末には月面基地くらいは出来ているだろう…と。
その証拠に、当時のSF映画で、数十年後が舞台になっている作品の殆どが宇宙旅行が一般化している前提ですし、月面やコロニーに人が住んでいる描写が多いです。
人類の月着陸を起点として宇宙開発は加速すると誰しも信じて疑わなかったのです。
しかしながら、その現実は実に悲惨です(´;ω;`)
アポロ以来、誰も月にすら行ってません。月面基地なんぞは遠い遠い夢物語のままです。
アイテムだけは進化したけど^^;
アポロの時代から比べて画期的に進歩した道具はあります。その代表は何と言ってもコンピューター。いまでは、アポロの数千倍の性能を持ったコンピューターがスマホという形で、手に平サイズで持ち歩ける時代です。
それ以外でも、画期的に進化した周辺機器はたくさんありますね。ロボットもそうでしょうし、観測機器もそれぞれに発展しています。
では何故、アポロ以来、どこの国も月へ行こうとしないのでしょうか?
別にアメリカじゃくても良い筈です。ロシアでも中国でも、なんならインドでも…。
でも、何処の国家も月旅行の計画すら発表しません。アポロと言う前例があるとは言え、月面に人間が行けば大いに国威発揚にもなります。
中国なんかやりそうなものです。
それでもやらない。やろうともしません。一体何故でしょうか?素朴な疑問です。
肝心のロケットが…^^;
ここまでロボットや機器が発達したにもかかわらず、どの国も月へ人を運ばないし、宇宙開発も足踏み状態です。増えるのは危険なデブリばかり(笑)これではちょっと笑えません(汗)
一番の壁と考えられるのは、ロケットそのものです。実のところ、ロケットの技術だけはアポロの頃と比べて、そんなに進歩していません。
当時と比べて、打ち上げるコストは画期的には安くはなっていません。化学燃料の技術には、あまり伸びしろが無かったみたいなのです。
いまの石油価格を考えると、寧ろ当時の方が安く付く可能性すらあるのです。
使い回しを前提に、コスパを考えて開発した筈のスペースシャトルでさえ結局は金食い虫でしかありませんでした。
いま有人宇宙飛行に使われるロケットはソユーズばかりです。ご存知旧ソ連製の中古ロケットです(笑)
そんなのが現役で活躍出来るほどにロケット技術は停滞したままです。
ハッキリ言って、ロケットを飛ばすのに高度なコンピューターは要りません。弾道計算が出来れば何とかなるのです。そろばんで良いとまでは言いませんが(笑)
ソユーズは安定している上に、コスパが良いのです。
バルブを何とかしても画期的には安くはなりません!それは下町ロケットの見過ぎと言うものです!w
国際ステーションの次は?
そんな中、やっとと言うか、今更ながらと言うか、NASAが月面開発の計画を発表しました。NASA(=アメリカ航空宇宙局)は14日、2028年に再び人類を月面に送る計画を発表した。今回は宇宙ステーション並に長期滞在が目的であり、月に氷の状態で存在する水資源を有効活用し飲み水やロケット燃料を生み出すプランもあるとの事。
NASAのブランデンスタイン長官は14日、民間企業を集めてフォーラムを開き、2028年に再び人類を月面に送る計画を発表した。
長官は「今回は月面に旗を立て足跡を残すためではなく、滞在する」と述べ、月に滞在できる拠点を建設し、人類が何度も行き来できるようにする計画だとしている。
そして特徴的なのが民間企業とのタッグを組む事で、まもなくその企業を発表の予定なのだとか。
その会社がベンチャーならば、十年先はきっと大企業になっていることでしょう。
SF映画ファンがかって思い浮かべた未来の姿と比べると、随分と遅いというか、のんびりしたテンポですが、人類としてはそうも言ってられません。
何故なら、人口の過剰は待ったなしの状態であり、人類にとって地球が手狭になって来ているのは明らかです。
宇宙開発には人類の存亡を左右する大きな鍵です。
それはもう、ビジネスレベルの話では片付きません。さもなければ戦争でもして人口を間引く位しか選択肢が残っていないのですから。
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