不老不死ってその辺にあるよね!w

不老不死という言葉があります。

これって魔法のように思われています。究極の医学目標かの如く議論される事があります。

でも以外とその辺に不老不死って転がっているんですよね。永遠に老化しない生き物っているんですよ。

生物の原型は不老非自然死

そもそも老化現象というのは生物が進化の上で獲得したシステムなのです。元々原初生物の段階には老化のシステムなんぞ備わっていません。

自然死って言うのは本来生命には無かった機能です。進化の過程であえて死と言うシステムを選んだと言っていいでしょう。


人間誰いつかは死ぬように出来ていますが、事故にでも合わない限り、その何時かが永遠にやって来ない生物も居るのです。

それはつまり死と言うシステムを獲得する前の原生動物。簡単に言うと単細胞生物です。

単細胞生物にはアポートシスがありません。テロメアも付いてません。つまり細胞分裂に関してブレーキが掛からないのです。

イメージ出来る回答

ちょっとイメージシて下さい。思考実験です。

ここに原生動物が一匹居たとして、細胞分裂をします。その場合、二つに増えた細胞は、生物学的に見て全く同じものです。

言い換えれば、どちらもオリジナルでコピーは存在しません。


細胞分裂を繰り返す度にオリジナルがひたすら増え続けるのです。これが単細胞生物です。

この状態で何億年も存在し続けている種も居る訳ですから、進化していない個体は実質何億年も生き続けています。

これはイメージだけで理解できると思います。

単細胞生物は多細胞生物と違って生存戦略がありません。栄養があればただひたすらに分裂し続けるのみです。そして死ぬ原因は事故死のみです。アポトーシスはありません。つまり寿命がないのです。

しかしながら増え続けても、ちょっとした環境等の変化で大量に絶滅するので、増えすぎることも無く全体ではバランスが取れています。

生物としてはかなりデリケートであると言えるでしょう。

多細胞生物のサガ

人間や馬でも羊でもいいんですが、多細胞生物はその個体を構成する各種の細胞にはテロメアやアポトーシスがプログラムされていて、分裂回数にも上限があり、プログラム上でも死ぬタイミングが設定されています。

例えば、犬や猫の分裂回数は概ね上限が15回程度と決まっており、それにより寿命も15年前後と決定されます。

人間や像などは、分裂の上限は60回ほどで寿命も120年前後が限界とされています。


その事によって種としての個体数が調整され共倒れを防いでいるのです。

しかしながら、その中においてもやはり分裂時にエラーが発生し突然変異が生まれたりして進化が促される場合もあります。

でもそれは稀有な場合で、通常は分裂時のエラーによってテロメアが上手く機能しなかったりアポトーシスが起こらないバグ細胞が発生したりします。そしてバグ細胞は単細胞生物と同様の状態になります。

もちろんそういう細胞は原生生物と同じような物ですから、無限に増え続け寿命もありません。そして周囲の正常な細胞を侵食してしまうのです。

これを人は癌細胞と呼びます。

一番よく聞く不老不死

癌細胞はまさしく不老不死なのです。培養すれば何時までも生き続けます。

こう考えると単純な不老不死は生物学的には驚異でしかないと言えるでしょう。
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