スティーブ・ジョブズという虚像。

スティーブ・ジョブズと言う名前の映画をググって見ました。

ハリウッド映画だけで2本出て来ました。2013年と2015年に作られています。まぁ、すごいですよね。


もちろん、カリスマ中のカリスマだと思います。

経営者としては歴史に残る実績を成し遂げた人かもしれません。名言もたくさん残してます。と言うか周囲が彼の言葉を名言に祭り上げています。


無給でディズニー社の役員をやったりアップルのCEOを引き受けた話が美談として語り継がれてもいます。

スティーブ・ジョブズ。彼が急逝して10年近くになろうとしていますが今やエジソンに並ぶほどの偉人扱いです。

その内、教科書にも載るかもしれませんね。

しかしちょっと待って下さい✋

経営と人格は別物

彼は偉業を成し遂げているかもしれませんが、決して人として人格者では無かったと言われています。

それは映画を見ても描かれていませんが、ネットで少し調べればすぐに分かる事です。

優れた経営者は優れた人格者などと言う根拠のないイメージが勝手に独り歩きしています。

アップルを自宅のガレージで立ち上げた時の仲間であったスティーブ・ウオズニヤック氏こちらの人の好さは有名な話で対照的な逸話が幾つも残っています。


同じスティーブで共同設立者でもある彼の性格があまりにもお人好しであったが為に、スティーブ・ジョブズのずる賢さや我儘さが際立ってしまっている時期もありました。

例えば、ジョブズ氏は学生だった頃、かなりやんちゃなヒッピーでカルト宗教に溺れる傍ら麻薬や覚せい剤にハマっていた話は有名ですし、ウオズニヤックを利用してバイト料をピンハネしていた話も有名です。

また、初期マッキントッシュの時代、あまりにも傲慢な態度に社内で孤立し創業者であるにも関わらず会社から追放された話は知らない人は居ません!

彼が退社した事が理由で、当時のアップルは株価が一時上昇したくらいだったのです。

※その他具体的なこぼれ話は適時検索してお調べ下さい<(_ _)>

カリスマが人格者とは限らない!

しかしながら、そう言った逸話が何故か蓋をされたかの如くボヤかされて、ジョブズの偉大な部分だけが一人歩きしている状況に違和感しか覚えません。

ジョブズには裏の顔と表の顔があり、表の部分ばかりがクローズアップされている感じです。この傾向はIphonが成功した時期くらいからホントに先鋭化して来ました。


でも実際は、彼ほど癖が強い経営者は少ないでしょう。トランプほどではありませんが、色々と軋轢を作った人物でもあるのです。

無給でアップルのCEOをやっていたと言う美談にしたって、実のところ、彼は株主として、かなりの株式配当は得ていたのです。

横暴に振る舞うと会社から追放されるリスクが伴うと言うのを経験上知っているので形式上、無給と言う形を取って予防線を貼っていた、と見る向きもあるのです。

そんなスティーブ・ジョブズ。時代が時代ならパワハラ訴訟で身ぐるみを剥がされていたかもしれません。

リテラシーの大切さ。

逝けば帳消しとでも言わんばかりに、過去の為政者を殉教者の如く英雄視するこういった傾向は、ともすればファシズムにも繋がりかねない危うさを秘めています。

特にカルト宗教では教祖を祭り上げる時に良く使う手です。

マスコミでもネットの情報でも、あるいは人から聞く噂話でもいいです。それらに疑問を挟まず鵜呑みにしてしまうのは洗脳されるのと同じです。

これだけ様々な情報が氾濫するこのご時世。表面的な情報に振り回される事無く、自分のフィルターを持って斟酌する癖は絶対に必要となりました。

情報を選別する為のリテラシーが絶対に必要なのです。
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