便利になる。これは一見良いことの様に思えます。
しかしながらどうでしょう?
そうとばかりは言えない現実がそこにはあります。便利さを手に入れると多くの物を失います。そしてその事に殆どの人々が無関心です。目を向けようとしません。
便利さを手に入れるという事はそれ以上の危険に晒されると言う意味でもあるのです。
例えば、電気。これはどの家庭にも繋がれていて大変便利です。でもインフラとしては脆弱で、台風一つで停電になったりします。いまどき電気がない状態だと生活が完全に麻痺してしまいますよね。
パソコンやスマホの普及でペンで文字を書く機会が無くなってしまうのも、ヒトとしての基礎能力低下に拍車を掛けいるかもしれません。
便利さと引き換えに。。。
ご存知かと思いますが鋼の錬金術師と言う有名な漫画があります。その物語の世界では、全ての現象には等価交換の法則が働くという設定があります。何かを得れば何かを失うと言う原則です。
でも、あながち現実の世界においてもその原理は存在するのではないでしょうか?私達は生活の豊かさや便利さの対価として、あまりにも色々な事を失っているのです。
人によっては、インターネットは、「情報」と「便利」をくれるけど、「触れ合い」と「想像力」、そして「感動」を失って行くと言います。
こういう情緒的な意見は人それぞれだと思います。
インターネットによって想像力や創造性が高まる例もたくさんあります。
但し、実害として、プライバシーの流出は相当深刻です。インスタに何気に挙げた写メから場所や個人を特定されてしまう事はよくある話です。
あとはフォトハラと言う新たなトラブルも発生している模様で、勝手に写メを撮られ投稿され知らない内に特定されてしまう被害まで起きています。
これはスマホの便利さが齎した危険の一つです。
ネットに一度流出した情報は完全に削除するのは不可能です。知らないところで勝手に収集され拡散してしまうのです。
そろばんが衰退して電卓が広まった事で暗算能力が低下した部分もあるでしょう。便利さは人間の能力を退化させてしまう場合だってあるのです。
そして便利さは環境破壊も齎します。
弁当の容器やスーパーで求めた総菜のトレイを始末する時、ここまで包装が暮らしを豊かに便利にしてきた一方で、いたずらにゴミを増やし環境への負荷を大きくするなどの犠牲を代償として払わされているのではないかと感じませんか?
そうです。
私達は便利さと引き換えに実に様々な物を失い、様々な危険に晒されているのです。
便利と言う言葉に隠れた罠
いま政府は生活が便利になるという触れ込みで、決済のキャッシュレス化を推進しています。確かに諸外国では現金を使う割合が急激に減って来てはいるみたいです。
でも日本がそうなる必要ありますか?
そもそも日本国民は貯金が好きで現金が好きなのです。その習慣を無理矢理変える必要はありません。変えなければならい必然性は何処にもありません。
では何故、補助金まで払ってキャッシュレス化を推進しているのでしょうか?
現金処理にはコストと時間が掛かって無駄が多いと政府は言います。でもなぜ今更そんな事を言うんでしょうか?そんなの10年も20年も前から判っていることです。
それによる無駄が不経済だと言う人もいます。
でもそれもおかしな話で、現金が多いから発生する仕事もあって、それが雇用を生み出している側面もある筈です。不経済と言う論理もご都合主義的です。
キャッシュレス化は国民にとって便利になるから推進すると言うのはどう見ても素直に信用出来そうにもありません。
政府にとってだけ都合がいいから、それを無理矢理国民に押し付けているのが正解のようです。政府が補助金を出して推進するほど、国民にはメリットはありません。
最終的には税制特典やポイント制を導入してまでも普及させたいようですが絶対に騙されないようにして下さい。
政府にとってのメリット。それは国民監視体制の構築です。
政府は電子マネー端末とマイナンバーを紐付けして、それにクレジットカード、電子カルテ、証券口座、銀行預金…全てのデータを連結しようとしているのです。
マイナンバーが分かれば、全てのデータを監視出来るようにしたいのです。キャッシュレス化で買い物履歴も丸見えです。
マイナンバーシステムが構築されてしまえば、個人情報は全て筒抜けです。収入から支出の明細。いつ何処で何を買ったか、何時何分、何処に居たか、現在何処で何をしているか、全て把握出来ます。
気付かない内に、あなたは水槽に居る金魚みたいに全ての生活を覗かれるようになるのです。国民総監視状態とはそういう事です。
もちろん政府はそんな裏の事情は認めないでしょう。便利になります!を連呼するのみです。
こんな危険な便利さを売りにする世論誘導は謀略でしかありません。プロパンガンダです。政府の陰謀そのものです。これはSFではなく真実なのです。
便利さと危険は隣り合わせです。そして、政府がゴリ押しする便利さほど、危険な物は無いのです!
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